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偉大な功績伝えたい 高峰譲吉ゆかりの品、高岡市に寄贈の滝さん

11/12(火) 8:29配信

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 高岡市出身の化学者、高峰譲吉(1854~1922年)が米ニューヨークに構えた別邸「松楓(しょうふう)殿(でん)」の所有者で、市に壁画や調度品を寄贈した滝富夫さん(84)=名古屋市出身、ニューヨーク在住=が11日来県した。壁画などは高岡商工ビルに設けられる展示コーナーで公開される予定になっており、同ビルで「偉大な功績を多くの人に知ってもらいたい」と話した。

 滝さんは繊維商社タキヒヨー(名古屋市)の名誉顧問で、高峰譲吉博士研究会の副理事長を務める。高峰の没後、松楓殿が海外の資産家らの手に渡ってきたことを知り、1990年代に「日本人の手に戻さないといけない」と一念発起して購入。老朽化が進む建物を維持管理してきた。

 高峰の功績を伝えるため、日本への移設を検討したが技術的に難しく、内装品だけを運ぶことにした。高岡市を寄贈先に選んだ理由について「金沢、長崎など高峰が育った場所は幾つもあるが、生まれた場所は高岡しかない」と述べた。

 高峰は米国では「近代バイオ技術の父」として知られているにもかかわらず、日本では十分に評価されていないとし「恥ずかしい」と指摘。アドレナリン、タカヂアスターゼという100年以上使われている医薬品を生み出したことはもちろん、日米親善や産業振興、知的財産の保護といった多方面で活躍したことをもっと発信すべきだとした。

 「高岡でよみがえる松楓殿が、高峰の功績を広く伝える場所になってほしい」と語った。展示コーナーは高岡商工ビル1階に年度内に完成する予定。

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