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同性婚反対のマーガレット・コート、オーストラリアテニス協会と対立

11/12(火) 17:00配信

THE TENNIS DAILY

テニス界において偉大な存在であるマーガレット・コート(オーストラリア)は、オーストラリアテニス協会によって正式に招待されるまで再び「全豪オープン」を訪れることはないとし、年間グランドスラムを達成した自分の偉業を正しく認識するよう要求したと、米New York Times紙が伝えている。

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四大大会シングルスにおいて史上1位となる24回の優勝記録を持つコートは、現在キリスト教の牧師であり、宗教上の理由から同性婚に反対する考えを公然と示してきた。そのため、2017年に同性婚合法化に関する国民投票が行われる際に盛大な批判の的となり、以来「全豪オープン」を訪れていない。

しかし、1970年に年間グランドスラムを達成してから50周年を迎えるにあたり、同胞のロッド・レーバー(オーストラリア)と同じように、彼女にも敬意を払うべきだと要求した。1962年と1969年に年間グランドスラムを達成したレーバーは、今年の「全豪オープン」でその功績を称えられた。

コートとレーバーは、共に「マーガレット・コート・アリーナ」「ロッド・レーバー・アリーナ」としてメルボルン・パーク内のコートにその名が冠されている。

「オーストラリアテニス協会は、私と話をするべきだと思います」と、豪大手フェアファックス・メディアに語ったコート。「彼らは私に電話すらしてきません。誰も私と直接話をしていません。向き合おうともしないのです。彼らはアメリカからロッドを連れてきました。もし、私が勝手に来ると思っているのなら、そんなことは正しくありません。私は招待されるべきでしょう。ロッドに対してしたように、彼らが私に敬意を表してくれるように願います。そうでなければ、行きたくありません」

プロテニス界で最も困難な偉業と考えられている年間グランドスラムを達成したのは、女子ではコートのほか、1953年のモーリーン・コノリーと、1988年のシュテフィ・グラフ(ドイツ)のみ。男子においても、1938年のドン・バッジ(アメリカ)と、1962年と1969年の2回達成したレーバーだけだ。

しかし、コートの偉大なライバルであったビリー ジーン・キング(アメリカ)は、自分がまだ現役プレーヤーであったなら、彼女の名前を冠した会場での試合はボイコットすると発言し、「マーガレット・コート・アリーナ」の名称変更を求める声に賛同を表明。

オーストラリアテニス協会の広報担当者は、「オーストラリアテニス協会はコートの功績を認めていますが、彼女の意見は、我々の平等、多様性、包括性を重んじる価値観と一致していません」と述べ、彼女の功績の50周年については「検討中」としている。

(テニスデイリー編集部)

※写真は2019年 フェドカップ晩餐会でのコート
(Photo by Paul Kane/Getty Images)

(c)テニスデイリー

最終更新:11/13(水) 13:08
THE TENNIS DAILY

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