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地球を離れて42年。ボイジャー2号の観測データから太陽圏の姿が見えてきた

11/12(火) 19:00配信

ギズモード・ジャパン

希望と、観測装置と、ゴールデンレコードをのせて。

NASAが双子の惑星探査機、ボイジャー1号・2号を打ち上げたのは1977年。それから木星・土星・天王星・冥王星を次々と観測し、去年の11月には1号よりもスピードの遅いボイジャー2号もついに太陽圏を離れることに成功しました。

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今、ボイジャー2号は恒星と恒星の間に広がっている星間空間を毎秒約15.65キロメートルのスピードで移動しながら、地球に観測データを送り続けています。人類が作りだしたロボットのうち、人類からもっとも遠く離れた場所で42年間も活躍し続けている屈強な探査機は、星間空間でなにを見たのでしょうか。

太陽圏という船

「太陽圏」って太陽の重力が及ぶ空間かと思ったのですが、違うんですね。

NASAによれば、太陽圏とは太陽から放出されている荷電粒子(太陽風)と太陽の磁場が及ぶ範囲の空間のことだそうです。上の図では巨大な楕円形の膜のように描かれています。そして太陽圏の内側にある青い泡は末端衝撃波面(termination shock)です。

太陽から外に向かって吹いている太陽風は、星間空間から逆方向に吹きつけてくる星間風と衝突します。その衝突する境界面が、末端衝撃波面。太陽風の力はここで大きく削がれ、やがて「ヘリオポーズ(heliopause)」に到達するまでに完全に停止します。ヘリオポーズが太陽圏と恒星空間を分ける境目で、その先には寥廓(りょうかく)たる星間空間が広がっています。

NASAいわく、太陽圏は「星間空間を航行する船のよう」なのだとか。天の川銀河の渦巻きとともに公転している太陽系は、上の図でいえば左側へ進んでいます。太陽とその周りの惑星たちをすっぽりと包みこみ、吹き荒れる星間風や宇宙線からガードしながら宇宙を進んでいる太陽圏は、たしかに勇ましい船のごとき。

さらに、彗星のようにたなびく尾を持っているとも考えられているのですが、これはいままで一度も確認されたことはありません。

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最終更新:11/14(木) 11:31
ギズモード・ジャパン

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