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「LG G8X ThinQ」は従来の2画面スマホと何が違うのか? LGが利用シーンを解説

11/12(火) 22:24配信

ITmedia Mobile

 サムスン電子の「Galaxy Fold」やHuaweiの「HUAWEI Mate X」を筆頭に、ディスプレイを折り曲げられるスマートフォンが注目を集めているが、LGエレクトロニクスは、これら競合メーカーとは異なるアプローチで新たなカタチのスマホを開発している。同社がソフトバンク向けに投入する「LG G8X ThinQ」(12月上旬以降発売予定)は、スクリーン内蔵のケースを装着することで“2画面化”できることが大きな特徴。

ポケモンGOとドラクエウォークを同時にプレイ

 2画面スマホは、過去にはいくつか製品が存在したが、LG G8X ThinQは何が新しいのか。またどんな利用シーンを想定しているのか。LGエレクトロニクスは11月12日に説明会を開き、G8X ThinQの狙いを解説した。

 LGエレクトロニクスの代表取締役 イ・ヨンチェ氏は「時代の移り変わりでお客さまのニーズも変化している。その中で選んだのが2画面スマホ。新しいカテゴリーの商品なので、使えば使うほど利用シーンが生まれる。日本で無限の可能性を秘めた製品になると確信している」と語った。

 過去には「Sony Tablet P」「MEDIAS W」「M」といった、折りたたみ型の2画面スマホが日本でも発売されており、2画面スマホ自体は新しくはない。しかしモバイルコミュニケーションプロダクトチーム長のキム・ヒチョル氏は「発表するとメディアやギークなユーザーは飛びつくが、日本で成功を収めたかどうかはクエスチョンマークが付く」と振り返る。確かに、いずれの製品も後継機は出ておらず、短命に終わってしまった。

 既存の2画面スマホの不満点として「重い」「大きい」「ニッチすぎる」「使い方が分からない」という声があったとキム氏は指摘。「Galaxy Fold」は24万円という高額さがネックとなり、対応していないアプリもある。

 そこでLGエレクトロニクスが出した答えは、普段は1画面のスマホとして使い、必要に応じて付属のケースを装着して2画面化するというスタイルだ。ケースを装着したときの重量は約331gだが、スマホ本体のみだと約193gで、サイズも小さくなるので、重い、大きいという問題は解消できる。

 デュアルスクリーンケースに搭載されているUSB Type-CコネクターにLG G8X ThinQ本体を接続すると、G8X ThinQから電力が供給され、ケースのディスプレイが点灯する(ケース自体にバッテリーは内蔵していない)。ケースにも本体と同じ6.4型の有機ELディスプレイが搭載されており、解像度もフルHD+(1080×2340ピクセル)で同じだ。

 2つの画面は、動画を見ながら検索する、メッセージアプリに返信をするという具合に、異なるアプリを同時に利用できるのはもちろん、同じアプリを同時に使うことも可能。異なる通販サイトを同時に立ち上げて価格を比べる、複数のメディアで同じテーマのニュースを見る、ということが可能だ。

 ケースは360度回転するので、360度開いてケースを装着したまま1画面で使ったり(ケース側の画面はオフになる)、途中まで開いて立てかけて動画を視聴するといったこともできる。

 LG G8X ThinQならではの特徴として注目したいのが、異なるゲームの同時プレイだ。キム氏は「Pokemon GO(ポケモンGO)」と「ドラクエウォーク」を同時にプレイできることを紹介。Android 9では原則として、マルチタスクで複数のゲームを立ち上げも、実際にプレイできるのは1アプリのみで、もう一方のアプリは動作がストップしてしまう。しかしLG G8X ThinQではアプリを独自に制御することで、2ゲームの同時プレイが可能になったという。

 また一部のゲームでは、本体側のディスプレイにコントローラーを表示させて、専用ゲーム機のように操作することもできる。デモでは「アスファルト9」をコントローラーで操作する様子が紹介された。コントローラー対応のゲームは複数プリインストールするという。

 アプリによっては、「ワイドモード」をオンにすれば、2画面で1つのコンテンツを表示できるが、ヒンジ部分で遮られるので、あまり視認性はよくない。注目は、NAVERのブラウザアプリ「Whale」を利用すると、コンテンツによっては、1アプリを2画面に最適化したUI(ユーザーインタフェース)で表示できること。

 キム氏はその一例として、Yahoo!ニュースを紹介。1画面にニュースの見出しを表示し、もう1画面に記事を表示できるという。これにより、複数のニュースを読む際に、見出しの画面に戻る必要がなくなる。この他、ショッピングサイトも2画面UIに対応するという。WhaleブラウザはLG G8X ThinQにプリインストールされるそうだが、(Chromeなど)普段使っているブラウザから乗り換える必要があるのがネック。Yahoo!やTwitterなどアプリ単体での2画面UI対応にも期待したい。

 また、ソフトバンクの「バスケットLIVE」アプリはLG G8X ThinQ発売後のアップデートにより、2画面UIに対応する予定。片方の画面ではマルチアングルでの映像を視聴できるという。

 LG G8X ThinQは既に韓国で発売済み。ユーザー調査では、発売前は「不満」と答えたユーザーの方が多かったが、発売後は86%が「満足」と答えたという。実際に使ってみて、「2つのアプリを同時に利用できること」の利便性を実感した人が特に多かったそうだ。デュアルスクリーンケースは、必要なときだけ使う人が61%、常に使う人が32%だった。1日におけるデュアルスクリーンケースの利用時間は、3~4時間以上が半数を超えた。

 気になる価格は未発表だが、10月末にソフトバンクに聞いた話だと「税込みで10万円を切る予定」とのこと。スクリーンが1つ追加されながら、一般的なハイエンド機と同等の価格なのは魅力的。2画面・折りたたみ形状のスマホはまだ発展途上にあるが、LG G8X ThinQで2画面の利用シーンをどれだけ多くのユーザーに伝えられるかに注目したい。

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最終更新:11/13(水) 8:35
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