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リオ五輪でボランティア経験の赤澤賢史さん「安全第一!」4か国語駆使東京で2大会連続従事

11/16(土) 11:03配信

スポーツ報知

 20年東京五輪・パラリンピックのボランティア研修が10月から始まった。応募してマッチング(当選)となったフィールドキャスト(会場など大会内部をサポートするボランティア)にインタビューを実施。約24万人の応募から約8万人の採用予定という狭き門を突破した精鋭たちが胸に秘める心意気に迫った。(樋口 智城)

 赤澤賢史さん(47)は、16年リオデジャネイロ五輪から2大会連続での従事が決まった。現在は都内の会計事務所勤務だが、当時はブラジル・サンパウロ駐在。現地でボランティアに申し込み採用された。業務はVIPのアテンド。ポルトガル語、英語、中国語が堪能だったことを生かし、五輪のゴルフで8日間、パラリンピックの卓球で4日間、要人の案内などをこなした。

 リオで一番印象的だったのは、ボランティアの明るさだ。「大会を盛り上げようという心をみんな持っていた。陽気に歌を歌ったりして、とにかく楽しい」と振り返る。時にはハシャギ過ぎてVIPルームの飲み物を勝手に持ち出す観客もいたが「ダメだと言ったらちゃんと聞いてくれるし、私がゴミ拾いしたら『それはいいことだ』ってみんな一緒にやってくれたり。やはり最大限のおもてなしをしようとする気持ちは強かったんでしょうね」。

 リオ大会は開幕直前まで反対デモが頻発。会場工事の遅れも表面化するなど、直前まで国民の支持を必ずしも得られていなかった。「ボランティア運営も日本ほど組織されていたわけではなかった。それでも一定の成功を収めたのは、こういう人たちの心意気が大きかったんじゃないでしょうか」

 一方で危険も実感した。大会直前、自身も参加していた日本人ボランティアのフェイスブックにはイスラム圏のテロ組織とおぼしき複数の人物からメッセージがビッシリ。すぐ総領事館に連絡してアカウントも削除した。「ムハンマドは唯一の神とか日本語で書かれていて。うっかりVIPのスケジュールとか載せたりしたらどうなってたのかと考えると、ゾッとしますね」

 リオでの経験は、東京でのボランティアでも余すことなく伝えていくつもり。「盛り上げることを考える一方で、大会を安全に運営していくことも大事。今回のボランティアでも諸問題は出てくるとは思いますが、この『安全第一』は忘れてはいけないことだと思うんですよ」と強調した。

最終更新:11/16(土) 11:03
スポーツ報知

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