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秋の魚に異変 サンマ、秋サケ記録的不漁 九州産サバ、カキも低迷

2019/11/12(火) 11:59配信

みなと新聞

 秋の魚に異変が相次いでいる。全国さんま棒受網漁協(全さんま)によると10月末の全国サンマ水揚量は前年同期と比べ8割少ない2万299トンと歴史的な低水準だ。北海道産秋サケも10月末現在3割減の1433万7770尾(北海道連合海区漁業調整委員会まとめ)と記録的な不漁が濃厚。今月に入り不漁が目立つのは九州のサバ漁だ。例年なら最盛期を迎える11月になってもサバの水揚げがほとんどない状態が続いており、「戦後最低の最盛期スタート」(産地関係者)との声も聞こえる。

 九州のマサバ巻網は例年なら10月初頭に盛漁期を迎えるが、今年は低迷。10月の福岡、佐賀、松浦、長崎のマサバ(鮮魚・加工向け)水揚量は前年同月比93%減の7900箱(1箱約16キロ)と、過去10年の10月では最低水準だった。10月の平均価格は70%高の1箱7700円で、産地関係者は「アジなどサバ以外も少なく、漁全般が低迷している」と話す。

 不漁の原因について、長崎県の市場関係者は「戦後最低の最盛期スタート。漁場の海水温が25度と例年より6度も高く、漁の本格化は海水温が適正化するまで見込めない」と説明する。

 宮城県の生食用カキも高値となっている。JFみやぎのまとめによると、10月末までの販売実績は8・4トンと前年同時期に比べ4割少ない。数量減の影響から平均単価は1キロ当たり2288円と同時期に比べ5割高となっている。

 宮城の生食カキの販売は昨年よりも9日遅い今月7日にスタート。序盤こそ前年を下回る販売量だったが、徐々に販売量は上向き、価格も下落していた。しかし台風19号の通過後から、相場が一転し上昇。19号通過の後は高値傾向が続いている。

 台風によって養殖イカダからカキが海中に落下したことなどが要因。関係者からは「気温が低下して、末端(小売店)での動きは徐々に良くなっているだけに、この高値はつらい」との声が上がる。

[みなと新聞2019年11月12日付の記事を再構成]

最終更新:2019/11/12(火) 11:59
みなと新聞

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