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井上尚弥、大手プロモーターとの契約で開けた「最強」への道 次戦は本場・アメリカ濃厚

11/12(火) 19:10配信

REAL SPORTS

ノニト・ドネア(36=フィリピン/アメリカ)を下し、ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)を制した井上尚弥。プロボクシングとしては57年ぶり、高精細のBS8KでNHKが生中継するなど、日本中が注目した一戦は、目の離せない好試合になったが、ボクシングマガジン元編集長で、ボクシングライターの原功氏はこの戦いが井上尚弥のさらなるポテンシャルを示したと語る。大手プロモーターとの契約も決まり、いよいよスーパースターへの道を歩むことになるモンスターの今後を解説いただいた。

“思わぬ苦戦”で得た貴重な経験

大きな注目を集めた階級最強決定トーナメント「ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)」シーズン2のバンタム級決勝戦が7日、さいたまスーパーアリーナで行われ、開幕前から大本命と目されていた世界ボクシング協会(WBA)、国際ボクシング連盟(IBF)王者の井上尚弥(26=大橋)が、5階級制覇の実績を持つWBAスーパー王者、ノニト・ドネア(36=フィリピン/アメリカ)との激闘を12回判定で制して優勝を飾った。
戦績を19戦全勝(16KO)に伸ばした井上は、このタイミングでボクシング界最大手のトップランク社とプロモート契約を締結。来年はアメリカで2試合、日本で1試合を行う予定だ。この機に「モンスター」の近未来と対戦相手を占ってみた。

興奮が一段落した現在、まずは「年間最高試合」の声が出るほどの熱戦をさまざまな角度から改めて検証してみる必要があるだろう。

今回の井上対ドネアは9対2というオッズが出ていた。井上の圧勝、しかも前半KO勝ちが濃厚とみられていたのだ。親日家として知られるドネアは日本にも多くのファンを持つが、そんな人たちも「井上に勝つのは難しい」と胸のうちで思っていたことだろう。それを考えれば終盤まで勝負の行方が分からない激闘になり、判定決着に持ち込まれたという点でドネアが善戦したといえるだろう。裏返せば井上が苦戦したとみることができる。

この試合を通じて井上はボクサーとして精神的、肉体的にこれまでにない貴重な体験をした。その一つが、自身の入場直前にWBC同級暫定王者だった弟の拓真が敗れたことが挙げられる。判定負けだったが、途中でダウンを喫するという完敗に近い内容だった。井上は控室の中継映像を途中で消して自分のアップに専念したというが、気持ちの面で完全に集中できたかとなると疑問だ。

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最終更新:11/13(水) 4:17
REAL SPORTS

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