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「リーダーいない」バレー女子日本代表エース石井の決断

11/12(火) 11:56配信

西日本スポーツ

 バレーボールのVリーグ女子で3連覇を狙う久光製薬を今季から主将として引っ張るのが、日本代表のエースアタッカー石井優希(28)だ。

【別カット写真】「スマイルアタッカー」としてファンの人気も高い日本代表エース石井優希

 来年の東京五輪を見据えながら、個人、久光製薬ともにステップアップをする意気込みを示した。今月30日からは本拠地佐賀県での2連戦、12月21日には福岡県久留米市でホームゲームが組まれており、九州のファンに熱戦を披露することを誓った。

■「成長するため」大役担う

 リーグ3連覇を目指す久光製薬が掲げるスローガンは「超戦」。新たに常勝軍団の主将を任された石井は、その言葉の意味をかみしめている。

 「(それまで)結果を出していても、その結果や一人一人の過去を超えるという意味でもあると思う。私もシーズンを終えた時に主将をやってよかったと自信を持てるようにしたい」

 今夏、酒井新悟監督から主将就任を要請された。石井は「来年に五輪を控え、自分がもう一段成長するためにやっておくことも必要。視野も変わると思う」と決断した。

 リーダーとしての成長の必要性を痛感したのは日本代表での経験だった。9月のワールドカップ(W杯)で6勝5敗で12チーム中5位。特に序盤は低調で、女子日本代表の中田久美監督は「リーダーがいない」と要因を挙げた。石井は攻守で代表の柱。中田監督の求める役割を担うべきだと自覚はしていても「遠慮があったり、殻を破れなかったりする自分がいる。そこの弱さを感じている」と葛藤を抱えていた。

■常に世界を意識

 それでも大会終盤には希望を見いだした。世界ランキング1位のセルビア戦で、若手主体の相手とはいえ、3-2で競り勝った。石井は先発した後、一度は交代して再出場。笑顔でチームを盛り上げ、自分自身もチームトップタイの19得点を挙げた。「明るさとか笑顔が、チームを明るくする一つの材料なのかなと思った」。自分なりの「リーダー像」が見えた気がした。

 技術面でも手応えをつかんだ。W杯の序盤は速い攻撃を目指す戦術でセッターとのコンビネーションに苦しんだが、大会終盤は「間」を意識。高いトスを要求し、生まれた時間や空間を使って相手ブロックを見極め、スパイクを打ち分けた。

 今季のリーグ戦ではチームの基本戦術を踏まえながらも「常に世界を意識しながらVリーグをどう戦うか」と課題を設定。テンポは遅くなるものの、高い打点からコースに幅のあるスパイクを目指している。

 久光製薬は日本代表組の合流が遅れた影響もあり、1部で3勝4敗の4位。ただ序盤の苦戦は想定内でもある。“指定席”の頂点に立った時、進化を遂げた石井が中心にいるはずだ。 (伊藤瀬里加)

西日本スポーツ

最終更新:11/12(火) 13:58
西日本スポーツ

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