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「1番争い」に続く侍ジャパンの注目ポイント 遊撃は坂本か、源田か…

11/12(火) 13:30配信

ベースボールキング

◆ スーパーラウンド初戦に新スタメンで挑む

 11日に日本で開幕した『第2回 WBSC プレミア12』のスーパーラウンド。侍ジャパンはZOZOマリンスタジアムでC組・2位通過のオーストラリアと対戦し、3-2で逆転勝利を収めた。

☆「絶対にいけると思った」周東佑京・23歳の職人芸


 この試合、ひとつ大きな注目ポイントとなったのが“打順の組み換え”だった。

 稲葉篤紀監督はオーストラリア戦の試合前、相手投手陣の印象について「個性豊かな投手が多いという印象。惑わされないようにしたい」と語っており、いまになってコメントを聞き直してみると「そういう打線を組んでいますし…」という話もしていた。

 その後、発表されたスターティング・ラインナップが以下の通り。

1番(中):丸(巨人)【左打】
2番(二):菊池涼(広島)
3番(左):近藤(日本ハム)【左打】
4番(右):鈴木(広島)
5番(指):吉田正(オリックス)【左打】
6番(一):浅村(楽天)
7番(三):松田宣(ソフトバンク)
8番(遊):源田(西武)【左打】
9番(捕):小林(巨人)
先発投手:山口(巨人)


 オープニングラウンドから3試合連続でスタメン出場していた坂本勇人を外し、遊撃に源田壮亮を起用。大会直前の合流ということもあって下位に回っていた丸佳浩が、はじめて1番に入った。


◆ 選手の状態・相手の状況を鑑みた用兵術

 この新オーダーについては、「相手先発が右のサイドということもあって、左を4人という試みを」という意図があったことを、金子誠ヘッド兼打撃コーチが試合後に明かしている。

 オーストラリアの先発は、195センチの長身を誇りながらも変則的に横から投げてくるドゥーシャン・ルジッチ。クロス気味に入って投げてくるという特性を見抜き、「初見の右打者は苦労しそう」という見立てから、オーダーの組み換えという結論に至った。

 結果として、「打ったのは誠也だったけどね」と苦笑したものの、2番手で出てきたピーター・モイランも194センチと大柄のサイドスロー投手。相手の投手陣の駒を見ながら、そして自軍の野手陣の調子や状態を見ながら組まれたラインナップだったことがよく分かる。

 並べられた左打者たちも、1番に入った丸こそ無安打に終わったものの、吉田正尚は7回に先頭打者として安打を放ち、その吉田に代わって出場したのが周東佑京。その後ついてはみなさんもご存知の通りで、キーポイントだった左打者が口火を切り、今大会初めてスタメンに抜擢された源田のとっさの決断がミラクル同点劇を生んだ。

 そして、この日も3番に入った近藤健介は、8回二死走者なしからラッキーな形の二塁打でチャンスを作り、その一本をキッカケに満塁として、浅村栄斗の押し出し四球でついに逆転。勝ち越しの1点に関しても、攻撃のスイッチを入れたのは左打者だった。


◆ ますます読めない今後のスタメン

 好調な2番の菊池涼介に、高い出塁率を誇る3番の近藤。そして、今や貫禄すら漂う日本の4番・鈴木誠也という中軸は固まりつつあるなか、ここに来て新たな選手の活躍もあって、オーダー選考はますます読めなくなってきた。

 ひとつ言えることは、現場では金子コーチを中心に首脳陣が選手たちの状態と相手の状況を見極め、その時・その時の最善を尽くしているということ。

 金子コーチは源田の起用について、「台湾からずっと振れていた。好調をキープしてくれていたので、迷いなくスタメンにできた」と振り返りつつ、代わって控えに回った坂本についても「彼の調子どうこうではないです。今日のところは、ということ」とコメント。アメリカ戦では坂本がスタメンに戻っていてもおかしくないことを強調した。

 秋山翔吾の離脱により、オープニングラウンドから試行錯誤が続く“1番問題”。そして、ニューヒーロー候補が登場した“遊撃”をめぐる争いも。侍ジャパンのオーダー選考から目が離せない。


文=尾崎直也

BASEBALL KING

最終更新:11/12(火) 13:39
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