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オスプレイにモノレール…NAHAマラソンで話題をさらった仮装の“レジェンド” 引退理由を語る 

11/12(火) 5:10配信

沖縄タイムス

12月1日開催の「太陽と海とジョガーの祭典」第35回NAHAマラソン。35回目の節目を迎える大会の歩みを振り返り、歴代の大会を彩ったジョガーや沿道を盛り上げた人々にNAHAマラソンに懸ける思いを聞いた。

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 趣向を凝らした衣装やかぶり物でにぎやかなNAHAマラソンの中でも、名護市の山本猛さん(44)は伝説の仮装ジョガーだ。オスプレイ、風力発電、マイバッグにゆいレール…。その一年を表すコスチューム姿で完走し話題をさらった。

 「沖縄の一大イベントをただ走るだけでは面白くない。応援の人たちを楽しませたかった」と山本さん。

 初出場の「マングースとハブ」に始まった仮装は年々精巧かつ巨大になった。本番が近づくと仕事を休み、大工の腕を生かして作る衣装はまさに職人芸。注目も期待も高まり、見知らぬ人が「山本さん頑張れ」と声援を送るほど有名になったり、移住したばかりの名護で土地が借りやすくなったり。本人もびっくりの波及効果を生んだ。

 テーマは直前まで探し、「走りやすさは無関係」とクオリティーにこだわった。衣装が大き過ぎて手が動かせず、水を飲めなかったことも。段ボールや発泡スチロールの衣装は暑く、重さも5~6キロほどとこたえた。いかに涼しく軽く走るかを目指す他のジョガーの逆をいった。

 でも、目立つからには完走は譲れなかった。「いつもゴール直前で白目をむいて走った」と苦笑いする。

 毎年、ぶっつけ本番で衣装を着けてスタートラインに立つとブルーになった。そこで力になったのは声援だ。「沿道と一体化できるのがNAHAマラソンの良さ」と語る。

 大会が13年から日本陸連公認になり大型仮装が禁じられたのを機に、出場11回で引退した。ただ、今でも本物のパンで作った「リアルアンパンマン」はできないかなどつい構想が浮かぶ。「他の大会に誘われるけど、みんなで楽しめるNAHAマラソンがいい。衣装を着られるならまた出たい」と笑った。

最終更新:11/12(火) 7:35
沖縄タイムス

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