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大嘗祭に加賀棒茶

11/12(火) 13:43配信

北國新聞社

 14、15日に執り行われる皇位継承の重要祭祀(さいし)「大(だい)嘗(じょう)祭(さい)」に供えられる加賀棒茶が12日午後、宮内庁に届けられる。同庁の依頼を受けて、加賀市の打越製茶農業、石川県茶商工業の両協同組合が協力、県産の茶葉の茎を使った特製品を用意した。県外で製茶された商品が近年、「加賀棒茶」として販売される事例がある中、正真正銘の「本場の味」を提供し、石川の特産品としての価値を高める。

 大嘗祭は、即位した天皇が初めて執り行う「新嘗(にいなめ)祭(さい)」のことで、中心となる「大嘗宮(だいじょうきゅう)の儀」は、14、15日に皇居・東御苑で行われる。白い祭服を着た天皇陛下が、その年に収穫されたコメなどを神々に供えた後、自らも食べて国と国民の安寧と五穀豊穣(ごこくほうじょう)を祈るとされる。

 当日は「庭積机代物(にわづみのつくえしろもの)」として全国各地の農水産物が供えられる予定で、石川からはほかに、紋平柿、能登金糸瓜(きんしうり)、能登原木乾シイタケ、輪島海女採りアワビが提供される。県茶商工業協同組合によると、「加賀棒茶」が供えられるのは初という。12日午後に、打越製茶農業協同組合の吉田和雄組合長らが宮内庁に持参する。

 祭祀用の加賀棒茶は、県内最大の茶の産地である加賀市打越町で収穫した茶葉の茎を、打越製茶農業協同組合と、県茶商工業協同組合の加盟店12店で分担して焙煎(ばいせん)。200グラムの袋5個を水引を掛けた箱に収めた。

 県茶商工業協同組合によると北陸新幹線開業後、全国的に知名度が向上したことで、県外で整茶された「加賀棒茶」が出回るようになった。同組合は加賀棒茶の定義を「加賀地方を発祥地として、加賀地域に由来する製法により、石川県内で茎茶を使用し仕上げ加工されたほうじ茶」と定め、「加賀棒茶」の名称について地域団体商標の登録を目指すなど、ブランド価値の保護に取り組んでいる。

 酒見暢康理事長は「大嘗祭をきっかけに、石川のブランド品としてさらに盛り上げていきたい」と話した。打越製茶農業協同組合の吉田組合長は「(庭積机代物に選ばれたのは)とても名誉なこと。加賀棒茶の価値を高めることになる」と喜んだ。

北國新聞社

最終更新:11/12(火) 13:43
北國新聞社

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