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池袋暴走、88歳男性が逮捕されなかった事情 有罪の場合は3年6月~4年の実刑か

2019/11/13(水) 7:12配信

47NEWS

「逮捕しないのは通常の捜査」

 元院長の正式な容疑は、自動車の運転により人を死傷させる行為等の処罰に関する法律違反の過失運転致死傷。殺人や傷害などの故意犯ではなく、運転上の必要な注意を怠った過失犯にとどまる。 

 さらに元院長は事故で胸の骨を折る重傷を負い、1カ月入院した。捜査関係者によると、警視庁は現場で車を押収。元院長が入院中に、自宅などの関係先を家宅捜索したほか、車の機能検査も実施し、証拠収集を進めた。その結果、車の機能に異常はなく、アクセルとブレーキの踏み間違えが事故原因と断定した。元院長は当初は「ブレーキが利かなかった」と話したものの、その後は「パニック状態になりブレーキとアクセルを踏み間違えた可能性もある」と供述しているという。 

 こうした事情を踏まえ、事故現場や車の状況などから過失運転致死傷の罪を犯したことを疑うに足りる相当な理由はあるものの、元院長が逃亡したり、罪証を隠滅したりするおそれはなく、逮捕しなかったとみられる。 

 元検事の弁護士によると、交通死亡事故では、被疑者が負傷していない場合、現行犯逮捕するケースは少なからずあるが、勾留請求はせず、48時間以内に釈放することが多い。機能検査など捜査に時間がかかる事故もあり、容疑者が取り調べなどに協力する場合は任意捜査を続けるという。「元院長を逮捕しないのは通常の捜査」とこの弁護士は話している。

 法定刑は7年以下の懲役もしくは禁錮または100万円以下の罰金

 一方、事故で妻の松永真菜さん=当時(31)=と長女の莉子ちゃん=同(3つ)=を亡くした男性(33)は、12日の記者会見で「2人や社会のためにも、軽い罪で終わらないようにできることをやり、少しでも交通事故が減るように活動していく」と語った。9月には、元院長に厳罰を求める署名約39万人分を東京地検に提出している。

 2人が亡くなるなどして被告が過失運転致死傷の罪に問われた類似事件では、次のような一審判決となっている。①は道交法違反(過労運転)の罪でも起訴された。

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最終更新:2019/11/13(水) 11:03
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