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「もはや米ツアーではない」米LPGAのアジア戦略

11/13(水) 7:30配信

ゴルフダイジェスト・オンライン(GDO)

鈴木愛の完全優勝で幕を閉じた今年の「TOTOジャパンクラシック」の期間中、米LPGAでアジア地域のビジネスを統括するショーン・ピョン氏にインタビューする機会を得た。今年、米女子ツアーは世界12の国と地域で計32試合(ソルハイムカップを除く)を開催する。「我々はもはや米ツアーではない。世界ツアーです」という彼らは、アジア、そして日本をいったいどう見ているのだろうか?

【写真】米女子ツアー新人賞

――まずは「TOTOジャパンクラシック」について。4試合あるアジアスイングで唯一の3日間大会、そして賞金総額も最少ですが、どう捉えていますか?

この試合は今年で44回目(第1回大会は1973年。73年から75年までは米ツアーの非公式競技で76年から公式競技となった)ですが、重要でない試合はこんなに長く続きません。毎年、この試合に来るのを楽しみにしている選手もいるし、選手たちのハートに近い試合のひとつです。

確かに、開催期間や賞金総額については主催者と話しているところです(※大会主催者も日米ツアー双方から4日間化への要望を聞いており、2021年シーズン以降に変更する可能性があることを認めている)。もちろん、LPGAにとっては4日間大会がスタンダードで、賞金も高い方がいい。ただ、すべての試合にはゴールがあります。タイトルスポンサーが現状に満足しているならば、我々はそれでOKです。

いま、アメリカでは「ショップライト(LPGAクラシックby Acer)」と「ウォルマート(NW アーカンソー選手権)」が3日間大会です。両者はともにスーパーマーケットチェーンで、彼らにとっては誰が優勝するかよりも、自身の顧客や従業員、取引先を喜ばせることが一番です。彼らにとっては、顧客と質の高い時間を過ごす絶好の機会であり、試合を4日間やるよりも、2日間プロアマをやる方がいい。結局、誰が小切手を切るのかという問題です。スポーツイベントはスポンサーがすべてということはないですが、彼らがいないと実現できないこともまた事実。彼らを尊敬することを忘れないでおきたいです。

――LPGAにとってアジアはどういう位置付けですか?

とても重要です。それは私が語るまでもなく、大会やスポンサーなどのビジネス・ポートフォリオも、アジアマーケットで満たされています。アジア出身選手も多いです。LPGAは6年前、韓国・ソウルに初めてのアジアオフィスを設立しました。わたしはそこの支社長もやっていますが、とても誇りに思っています。現在のオフィスは、韓国、日本、中国などのビジネスをみるのに便利ですが、まもなくタイ、ベトナム、マレーシアなど東南アジアを管轄する新オフィスを同地域に作る予定です。

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