14、15日に行われる皇位継承の重要祭祀(さいし)「大嘗祭(だいじょうさい)」に先立ち、高岡市古城の射水神社は12日、臨時大祓(おおはらえ)を行い、同市福岡地域特産のスゲや富山米の新品種「富富富(ふふふ)」のもみを使って国内の清浄を祈念した。
臨時大祓は毎年6、12月に行う大祓とは異なり、国内の重要な神事の際に行う。同神社の祭神「瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)」が、もみを四方に投げたところ空が晴れ渡ったという逸話が風土記にあり、大祓詞(おおはらえのことば)にはおはらいの神具として使われるスゲ「天津菅麻(あまつすがそ)」が登場することから、今回は祓物(はらえつもの)として用意した。
神職や参拝者約50人は大祓詞を奏上。神職はもみを四方にまき、スゲを割いておはらいした。参拝者も配布されたもみとスゲを使って自身をはらい清めた。
同神社は14日午後6時から大祭式を開く。県内の伝統工芸品や農産物などを神前に供える。
■祭の無事願う 放生津八幡宮
射水市八幡町(新湊)の放生津八幡宮(大伴泰史宮司)は12日、大嘗祭が無事に執り行われるように願って臨時大祓式を行った。
神職が大祓詞を3回奏上し、参列者も一緒に唱えた。続いて東南西北の順に「四方祓い」をし、玉串をささげた。参列者は供え物の白酒を口にした。
参道には神道で清浄な火を意味する「忌火(いみび)」が設置された。
最終更新:11/13(水) 0:16
北日本新聞
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