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「デジタルだけでは顧客価値を担保できない」――ディノス・セシールが印刷プラットフォームのグーフに出資した理由

11/13(水) 10:01配信

ネットショップ担当者フォーラム

ディノス・セシールは11月8日、パーソナライズされた訴求力の高い紙メディアの印刷を実現する印刷プラットフォームサービス事業のグーフに対して、第三者割当増資引受により出資したと発表した。

グーフとはすでに、ECサイトの買い物カゴに商品を入れても購入に至らないカート離脱対策で協業。カート離脱した顧客データをすぐにハガキDMの印刷につなげ、メールと同等のスピード感で送付して購入促進を図る施策を実施、メールのみ送付の顧客と比較した購入率が20%高いという結果を得ている。

ディノス・セシールでは、コストに左右されない最適な印刷数量、印刷場所が選べるといった配送距離の短縮などの環境対策面も含め、今後も紙メディアが事業戦略の中心となることが想定される。

アナログとデジタルの融合を加速させる新たなソリューション提供企業として、グーフが今後の重要なビジネスパートナーになると判断。成長性も踏まえ資金調達に応じることにした。CECO(Chief e-Commerce Officer)の石川森生氏は次のようにコメントしている。

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「デジタルだけではディノス・セシールの顧客価値を担保できない」―EC責任者としてそう感じた瞬間から、紙によるコミュニケーションをデジタルテクノロジーを使ってアップデートする探求が始まりました。グーフ社はその誰も踏み入れたことのない未知の領域への水先案内人であり、ディノス・セシールの価値を未来へ繋げるためのミッシングピースかもしれません。私たちはこれから互いのアセットを掛け合わせ、いつもお客様に喜んでいただける持続可能なサービスを追求していきます。
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グーフは、長年培ったデジタル印刷のノウハウをもとに、クライアント企業のMAやECなどのデータと連携してパーソナライズされた印刷データを生成。最短24時間での印刷を可能とするAPIサービス「Print of Things」を提供している。

「Print of Things」を利用することで、顧客ごとの属性に応じた印刷が可能になる。発送までの時間や発注ロットに左右される費用といった印刷課題の解決にもつながり、紙メディアを有する企業にとって自由度の高い印刷を実現するという。

さらに今後、クラウドで全国のさまざまな印刷会社の印刷機をフラットにつなぐネットワークサービスの構築もめざしている。

たとえば、クライアント企業の最寄りの印刷会社や配送拠点で出力。紙メディアの配送コスト、配送時間の削減が見込めるなど、グーフのテクノロジーが紙メディアにさらなる価値をもたらすことが期待できる。

ディノス・セシール7月、サイバーセキュリティ関連サービスを提供するFlattの第三者割当増資を引き受けたほか、9月にはファッションに特化したSNS型採用プラットフォームを提供しているREADY TO FASHIONにも、第三者割当増資を引き受ける形で出資している。このほか、10月9日にはファッションAI事業を展開するニューロープに対して、第三者割当増資の引き受けにより出資することを明らかにした。今期、スタートアップ企業への出資は4社目。

最終更新:11/13(水) 10:01
ネットショップ担当者フォーラム

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