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日本代表の10番・中島翔哉 恩師が語る少年時代の空中エラシコ伝説

11/13(水) 11:49配信

東スポWeb

 森保ジャパンのエースは“伝説”の少年だった――。カタールW杯アジア2次予選キルギス戦(14日、ビシケク)に臨む日本代表のMF中島翔哉(25=ポルト)は、変幻自在の“お化けドリブル”でチームをけん引。存在感を示しているが、小学生時代に指導したクーバー・コーチング・ジャパン・サッカースクール日野校の小澤英之コーチ(40)がエースナンバー10を背負うまでに成長した裏舞台を語った。

 ――小3から4年間、中島を指導した

 小澤コーチ 正確無比なボールの扱いをしていた。ドリブルは本当にうまくて(コーチ陣にも)ほとんど取られなかった。コーチの間で逸話になっている技もあった。

 ――どんな技なのか

 小澤(元ブラジル代表の)ロナウジーニョがやっていたエラシコという技を空中でやって180センチくらいのコーチをかわす。40センチ以上の身長差があったから、みんなワーッと盛り上がった。スクールでは1、2回見せたかな。ロナウジーニョが好きで相当練習していたみたい。

 ――クーバー・コーチングでは48種類のフェイントがあり、中島も習得していた

 小澤 その場で見たらすぐにできていた。さらに翌週グレードアップさせた状態で来る(笑い)。その代表例が空中エラシコ。そんなの教えませんから。それをコーチも見せてもらって勉強になった(笑い)。

 ――やはり才能があったということか

 小澤 僕が見た中で一番ではなかった。そういう意味では努力の積み重ねが一番すごい。Jリーグでデビューした当時だって、同年代の中でも他の選手のほうが評価が高かった。

 ――努力で日本の10番に成り上がった

 小澤 プロになった後もクラブの練習が終わった後に来て「練習が足りないんです」と言って一緒にやることもあった。夜9、10時くらいから始めて、0時まで…。

 ――努力が好き

 小澤(元メジャーリーガーの)イチローさん(46)とか(フィギュアスケート男子の)羽生結弦さん(24=ANA)とか、そういうたぐいの人じゃないか。普通はできない。彼の場合、毎日東大受験の勉強をしている感じ。あるとき「すごい努力だな」と本人に言ったことがあるけど「努力だと思ってないんで」とさらっと言われて(笑い)。楽しくて仕方ないんでしょう。

 ――ドリブルは他の選手と何が違うのか

 小澤 きれいに体が動いてボールがそこにくっついている。違和感のない動き。そしてスピードとキレが違う。(FWリオネル)メッシ(32=バルセロナ)や(MFアンドレス)イニエスタ(35=神戸)、久保建英君(18=マジョルカ)もそうで、良いタイミングで加速していく。あと相手のバランスが崩れた逆のほうに行ける。そのあたりが見えている。

 ――うまい選手は自分勝手になりがちだ

 小澤 当時から初心者の子にもやさしくパスを出していた。自分が抜いて、サッカー経験がない女の子に最後にやさしいパスをしてゴールを決めさせるとか。コーチがやるようなことを小学生からやっていた。

 ――精神面で常に余裕がある

 小澤 海外の一流選手よりも常にメンタル的に穏やかだと思う。隙がない。たとえば、ケガしたら普通はサッカーができなくて落ち込むのに「楽しくリハビリしてました」と言うんですよ(笑い)。リオデジャネイロ五輪前にケガしたときも、そう言っていた。

 ――心身両面の強さを兼ね備える

 小澤 人間性の良さが彼の一番の武器。何があっても揺るがず、常に自分のことを高めるためにやっているので、どんな環境でも伸びていく。だから世界的なトッププレーヤーになっていける可能性を持っている。

最終更新:11/14(木) 23:31
東スポWeb

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