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中国の一帯一路の実態はまるで悪徳サラ金業者

11/13(水) 17:40配信

ニッポン放送

ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(11月13日放送)に数量政策学者の高橋洋一が出演。中国の一帯一路政策、ギリシャ経済の脆弱さについて解説した。

習近平国家主席がギリシャを訪問~一帯一路の協力で一致

飯田)ギリシャは一帯一路の重要なところだ、ということです。

高橋)国家財政が弱いですから。ギリシャは過去200年で100回近く破綻しているのです。よく破綻する国だから、少しお金を貸して破綻したら、実は担保の肩代わりとして何を取るかを考えて、中国は動いているのだと思います。いまのところはピレウス港の運営権を、中国企業が持っていると思うのですよね。中国がギリシャに貸しつけて、焦げ付いたら運営権だけではなく、土地も取るというようなことを考えてやっていると思います。アメリカのポンペオ国務長官などは随分と警告しているのですが、すぐ破綻するところは弱みが多いのでつけ込めるのですよ。悪徳のサラ金業者と似ている手法なのですけれどね。

飯田)スリランカのハンバントタ港も、99年間にわたって譲渡だということです。

高橋)貸し付けて、返済が滞れば担保として土地をいただくと。合法的というか、戦争をしないで領土を拡大する中国らしいやり方です。無理な条件で貸し付けて、滞れば取ってしまう。ギリシャはEUのなかで、みんながサポートしなければいけないと思いますけれどね。

ギリシャがユーロ通貨内にいてはいけない理由

高橋)200年で100回破綻しても、自分の通貨があれば復活できるのですけれどね。いまはユーロのなかだから大変です。ギリシャはEUに入っているけれども、ユーロから出るという、スウェーデンやデンマークのようなポジションを取った方が実はいいのです。ギリシャはユーロのメリットを受けにくい地域にある。ユーロはドイツに近いところでないと、メリットを受けにくいのです。デメリットばかり出て来てしまうので、ドラクマがあった方がギリシャは発展する可能性が高い。しかし政治的には、ユーロから離脱するのは難しいようですけれど。

飯田)破綻して通貨安になり、観光客が来て潤えば、十分に復活できるのですが。それができないとなると、資産を切り売りして切り詰めるしかありません。

高橋)だんだん厳しくなりますよね。

飯田)ピレウスだって、切り詰めの一環として売り飛ばしてしまったわけですものね。

高橋)所有権まで取られかねない状況ですよ。ドラクマが安くなったら、ギリシャはいいところだから観光客も入って来るし、オリーブの輸出もできるのですが。ユーロのなかだとジリ貧になるので、そこを中国も見ているのでしょうね。どうせまただめになるよ、と。

飯田)ユーロをやっている国々、なかんずくドイツやフランスですが、1つの国のように財政支援で支えることができればよかったけれど、「切り詰めろ」と言うことしかやらなかった。

高橋)ギリシャはユーロに加盟しているメリットが少ないのです。EUには入っているけれど、ユーロからは出るという選択肢があっていいのですが、それができないのがギリシャの悲しいところです。

飯田)ギリシャがいるものだから、引っ張られてユーロが安くなる。それでいちばん恩恵を受けるのはドイツだけですね。

高橋)最適通貨理論というものがあって、同じ通貨になると、どこにメリットが来るのかは理論上はっきりしています。ドイツへ恩恵が来て、周辺国のギリシャに来ないのはわかっている話なのです。

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最終更新:11/13(水) 17:40
ニッポン放送

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