ここから本文です

【特集】「来ようと」→「来る」に 外国人には“簡単な言葉で” 『やさしい日本語』需要高まる

11/13(水) 15:16配信

MBSニュース

日本に住み、学び、そして働く外国の方が増えるとどのようにして意思疎通を図るのかが課題となります。「日本語」は敬語があったり、文法が独特だったりと外国の方にとっては難しい言語です。それを理解しやすいように言い換える『やさしい日本語』が大阪のある地域でじわじわと浸透しているようです。

「こんにゃくは太らない」の意味は?

突然ですが、「こんにゃくは太らない」。この文章の意味、わかりますか?大阪市内で聞きました。

(女性)「え、『こんにゃくは食べても太らない』?」
(男性)「『こんにゃくを食べても太らない』…これでよかったですか?」

もちろん正解です。しかし、日本に住み始めて間もない外国人の解釈は違いました。

「こんにゃくは食べものでしょ。太らないは…なんか痩せる(という意味)。『(こんにゃくは)多くない』…?」(日本語教室に通う韓国人)

このように、単語はわかっていても意味のわからない文章になってしまいます。日本語は私たちが思う以上に外国人にとって非常に複雑な言語なのです。

そんな人たちのために生まれたのが、「やさしい日本語」。日本語があまり得意ではない人のために、わかりやすい言葉や表現に言い換えた日本語です。例えば「公共交通機関でご来校ください」という文章。「やさしい日本語」だと『電車やバスで学校に来てください』となります。

他にも…

・「トラブル」⇒『困っていること』
・「保管」⇒『大切にしまっておく』
・「実施を見合わせます」⇒『しません』

普段何気なく使っている、もしくは決まり文句のように使っている言葉もこのように言い換えます。

「やさしい日本語」会話を聞いてみると…

2019年10月20日、大阪・生野区で開かれた地域のお祭り「多文化カフェ」。生野区役所企画総務課・担当係長の上林政俊さんは2018年から「やさしい日本語」の普及活動をしています。実際に来日1週間という、香港から来た人との会話を見せてもらいました。

   (上林さん)「日本の食べ物は好きですか?」
(香港から来た人)「好きです。」
   (上林さん)「何が好きですか?」
(香港から来た人)「たまごやき。」
   (上林さん)「たまごやき!よく、家族で、家で食べます。日本の何が好きですか?」
(香港から来た人)「景色。」
   (上林さん)「函館に行かれたんですか?」
(香港から来た人)「読み方は忘れた。」
   (上林さん)「夜の、景色が、好きですか?」
(香港から来た人)「好きです。」

会話が弾んでいます。上林さん、どこに注意しているのかというと「よく、家族で、家で食べます」という部分。ここは「家庭料理」を『家族で、家で、食べる』と言い換えています。また「夜の、景色が、好きですか」というところでは「夜景」を『夜の、景色』とやさしい日本語に言い換えていたのです。

そこで記者も、「やさしい日本語」に挑戦してみましたが…

     (記者)「なぜ日本に、来ようと、思ったんですか?」
(香港から来た人)「こようと…“こようと”の意味は?」
   (上林さん)「日本に来る、来た、のは、どうしてですか?日本が、好き、だったからですか?」
(香港から来た人)「それも1つの理由。」

記者が「来ようと」と話しても伝わりませんでしたが、上林さんが『来る』『来た』と短く区切って言い換えるとやはり伝わりました。

1/3ページ

最終更新:11/13(水) 15:48
MBSニュース

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事