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削り節市場は鮮度訴求がトレンド 鰹節ご飯専門店は連日満席

11/13(水) 20:01配信

日本食糧新聞

削り節市場に鮮度訴求という消費トレンドが生まれている。鰹節の削りたての香り、うまみが楽しめる、使い切りパックが急成長した。東京都渋谷区の専門店「かつお食堂」は連日満席が続き、先月末からの日本橋・コレド室町の「だし博」も盛況。現代の適量・専門ニーズをとらえ、品質本位の価値・単価向上という明るい兆しが見える。

鮮度提案の元祖は、今も主力品のかつおパック。にんべんが1969年、プラスチックの積層フィルムに鰹節、窒素ガスを充てんした「フレッシュパック」を発売。食文化を50年つなぎ、近年は少子高齢化が極まって、個食向けの豆腐、おひたしに最適な1~1.5gサイズが定着した。

使い切りのナショナルブランドは、プライベート品種の多い業界ランキングでも上位。2003年ごろから展開され、トップメーカーのヤマキの最近2~3年の全国化で一気に広まった。開封後すぐ劣化する風味を、少量で余さず伝え、ユニット単価と嗜好(しこう)品の魅力を高めた。原料高でも製品安の市場継続策を示した。

「かつお食堂」は2017年11月から開店し、1100円の鰹節ご飯を供する。昼営業中心の10席強のカウンターのみ、平均滞在1時間ながら、毎日70人近い来客でにぎわう。大ぶりな極薄削りのおいしさ、店主である「かつおちゃん」の文化伝導の熱意が支持され、TVをはじめとしたメディア露出も進む。だし取りで広がる献立を店主自ら実演し、手仕事、知恵、思いが積み重ねられた鰹節の味わいを伝える。日常遣いを促し、消費量を増やす。

だし料理博覧会の「だし博」は10月25日から1ヵ月間行われている。コレドの外食14店が参加し、にんべん商品を使用。本枯鰹節を使った珍しい「スペイン産キノコのメロッソ」(雑炊)などを提供する。開始直前までに案内冊子2万部の半数近くが配布され、近隣に「室町テラス」も開業して多くの来街者で活況。「かつおちゃん」のワークショップ、鰹節ふるまい会も開かれて、11月の和食月間を盛り上げる。

日本食糧新聞社

最終更新:11/13(水) 20:01
日本食糧新聞

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