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“人は得意分野で失敗する”…政治家の「失言」と「行動原理」とは

11/13(水) 18:02配信

FNN.jpプライムオンライン

公明党重鎮の言葉と、過去の忘れられない“失言”

政治家が失言・迷言をするたびに、この言葉を思い出す。

「口から出た言葉は二度と元に戻らない」
「政治家の口から出た言葉は必ず外に出る。漏れたくなかったら何も言わないことだ」

【画像】二階幹事長と萩生田文科相

私が公明党の番記者をしていた頃、当時の漆原国対委員長から聞いた言葉だ。今から10年以上前、2008年の麻生政権の頃だった。麻生首相は、当時、連日の高級バー通いが「浮世離れしている」などと国会で野党の批判にさらされていた。その年の10月、野党議員が国会で、格差社会の問題を質問する際に、麻生首相に対し「カップラーメン、今一ついくらぐらいすると思います?」と尋ねたところ、麻生首相は、「最近買ったことがないからよく知らない」と前置きしたうえで、「今、400円ぐらいします?…そんなにはしない?」などと答弁し、場内の笑いを呼んでいた。日本経済が大きな打撃を受けた、あのリーマンショック後の国会では、衆議院の解散、国民生活の安定、格差社会が一つのキーワードになっていた。漆原氏は、麻生内閣で「失言・迷言」が繰り返されていることを念頭に、上述のような戒めの言葉を述べたのであった。

SNSで発言が拡散される時代に政治家は

SNSが発達した今、麻生氏のような発言をしていたら、と思うと恐ろしくもなる。麻生氏は当時、「最近買ったことがないからよく知らない」と明確に前置きしているのだが、おそらくSNSでは「400円」が独り歩きし、瞬く間に拡散され、当時以上の議論が沸き起こっていただろうと思う。(良くも悪くも情報が伝わる速度は飛躍的にアップしている)

私は当時、記者として麻生首相の発言を聞いていた。真剣に麻生首相が答えているところが場内の笑いを呼んだのかもしれないが、与野党からほどなくして、「首相はカップラーメンの値段も知らないのか?」という声が沸き起こってきた。これは、私にとっては知らないことを決して軽々に口にしてはいけないという教訓でもあったが、最近の永田町ではむしろ、「え?どうしてこの人がこのテーマでこれを言ったの?」という、「その道のプロによる失言」が多い。なぜなのか。

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最終更新:11/13(水) 18:02
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