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ルネサスの7~9月期決算、売上高は5%減

11/13(水) 20:20配信

LIMO

 国内半導体大手のルネサス エレクトロニクスが発表した2019年度第3四半期(7~9月)業績は、売上高が1834億円(前四半期比5%減/前年同期比2%増)、営業利益率が14.7%(同0.5ポイント増/同2.7ポイント増)となった。営業利益は売上減や営業費用が想定よりも増加したことで、従来想定を下回った。

ルネサスの四半期業績推移の図表を見る

営業利益は予想下ぶれ

 売上高は当初予想(1807億~1887億円)の範囲内に収まったが、営業利益率は当初予想の16.5%から2ポイント弱下回った。自動車向けを中心に想定を下回ったことや、営業費用の増加、ボーナスの引き当てに伴う処理が利益を押し下げた。セグメント別では自動車が931億円(同2%減/同0.5%減)、産業・インフラ・IoTが859億円(同8%減/同6%増)。また、今回新たに開示されたセグメント別粗利益率は、自動車が40%弱、産業・インフラ・IoTが55%弱となった。

 今回発表された7~9月期の売上高は、前年同期比で増収となっているが、同社は19年3月末に米IDT(Integrated Device Technology)社の買収を完了、4~6月期から連結対象となっている。前年同期にIDT社が連結対象であったと仮定すると(プロフォーマベース)、19年7~9月期売上高は約9%の減収となり、トップラインの減少が目立つ。同社によれば、落ち込みが大きいのは自動車以外の分野であり、市場シェアの減少という指摘については否定的な見解を示した。決算カンファレンスでもこの点について、「(トップラインの減少について)競合と比べても似たり寄ったり」(柴田英利CEO)と、個別要因でないことを強調した。

40nmマイコン順調もSoC製品は後ろ倒し

 市場動向について、自動車向けは顧客であるOEMから慎重な計画が上がってきているほか、産業向けは不透明感も強いとして、市場は依然として弱含みの展開になっているという。一方、データセンター(DC)と5G関連を好調な分野として挙げ、DC向けの一部製品は第4四半期から需要が拡大し、20年後半にはこれがさらに加速していくとの見方を示した。

 自動車向けは40nmマイコンが順調に立ち上がっており、自動車生産台数の下ぶれを新製品の立ち上げでカバーする構図が成立しているものの、自動運転やADASを中心としたSoC製品については、「16~17年度に得た案件において、採用が平均で2年程度後ろ倒しになっているものがある」(オートモーティブ事業本部長の山本信吾執行役員常務)として、一部で計画に狂いが生じている。

 前工程ラインの稼働率(ウエハー投入ベース)は、前四半期から1桁%後半増加して約6割で推移。第4四半期は年末年始に伴う稼働日数の影響から1桁%前半の減少を予想する。第4四半期は売上高として1825億~1905億円を計画。粗利益率は45%、営業利益率は14%を予想する。

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最終更新:11/13(水) 20:20
LIMO

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