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大嘗祭継承に富山の技 となみ野建築が東小忌幄舎建造  

11/14(木) 1:30配信

北日本新聞

 14、15日に皇居で行われる皇位継承の重要祭祀(さいし)「大嘗祭(だいじょうさい)」で、男性皇族が参拝する木組み建築「東小忌幄舎(ひがしおみあくしゃ)」を、砺波市柳瀬のとなみ野建築が建造した。平井健司代表(48)は「重要な祭祀に携わることができて光栄」と話す。

 儀式のために皇居・東御苑に「大嘗宮」が設営され、その複数の建築の一つが小忌幄舎。天皇陛下が「悠紀殿(ゆきでん)」や「主基殿(すきでん)」という社殿で儀式を執り行う際に皇族が参拝する建物で、高さ約6メートル、広さ約20坪となる。東側に男性皇族、西側に女性皇族が参拝する。

 となみ野建築は、くぎを使わずに木材を組む伝統工法「木組み」の技術の継承を目的に2015年に設立。平井代表の下に、一緒に修業したことがある宮大工たちが集まった。寺社の新築工事などを手掛け、国重要文化財・勝興寺(高岡市)の改修にも関わった。

 小忌幄舎の建築に参加した同社のメンバーは、平井代表と、文化財の保存修復工事技術者の資格を持つ増山剛さん(40)=富山市吉作、宮越護さん(68)=砺波市東保、中嶋篤さん(60)=南砺市柴田屋・福野=の4人。増山さんが棟りょうを務めた。

 棟りょうの増山さんは、同社の設立前から多くの文化財の保存修理工事に携わり、大嘗宮の建設に関わっている吉匠建築工藝(東京)とも何度も仕事をしてきた。その縁で、吉匠建築工藝から東小忌幄舎の建造を依頼されることになった。

 7月半ばから屋根、柱などの部品の製作を始め、8月下旬から皇居で組み立てを行った。湿気による木材の収縮や膨張を考慮しながら細心の注意を払って仕上げた。増山さんは「全国の職人が集まる中で誇れる仕事ができた」と胸を張った。 (砺波支社・芝井悠太)

最終更新:11/14(木) 11:48
北日本新聞

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