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「イタリア人がみんなモテると思うなよ」テラスハウス出演の漫画家・ペッペさんが考える「ステレオタイプ」

2019/11/18(月) 7:00配信

withnews

「ジローラモさんのイメージが強すぎる」

 《漫画のタイトル「ミンゴ」は主人公の名前。ミンゴは日本のアニメや漫画、アイドルが大好きな「オタク」な一面を持っています。自分らしくいられる場所を求めて日本にやってくるも、シャイな性格で、特に恋愛では女性と話すこともままならないほど臆病になってしまいます。作中では、同じく日本で暮らすイタリア人から「日本の女の子は、イタリア人らしいイタリア人が好きなの」と言われて努力しますが、うまく振る舞えず戸惑う場面も。》

――どうして「ミンゴ」を描きたいと思ったのでしょうか。

 ミンゴはだいたい私です。スカウトされて、興味がなかったのにモデルになったことも、僕の経験に近い。物語はフィクションだけど、ミンゴの感情的な部分は、以前私が思っていたことや、今思っていることですね。

 「ミンゴ」という名前も、高校生の時に友だちが私につけたあだ名です。16歳で漫画家になろうと決めてから、友だちが私のことを日本語で「漫画家」と呼ぶようになりました。それが「マンガ」になって、だんだん「ミンゴ」に変わっちゃった。

 だから、僕みたいなストーリーを描くときは、主人公の名前は絶対「ミンゴ」にしようと思っていました。

――主人公がご自身にも重なっているんですね。「イタリア人がみんなモテると思うなよ」というタイトルも面白いですが、どうしてシャイなイタリア人を描こうと思ったのでしょうか。

 別にステレオタイプが嫌いな訳じゃないけど、日本ではイタリア人に対して、ジローラモさん(タレントのパンツェッタ・ジローラモ)のイメージが強すぎる。ファッションと女の子の話ばかりする「チャラい」イタリア人も多いとは思うけど、「みんな」じゃないんですよね。

 イタリア人だって「普通の人」が一番多い。だから僕はシャイっていうか、「普通の人」だと思うんですよ。だから普通のイタリア人の目線を伝えたかった。

 そもそも日本に住んでいるイタリア人は、ジローラモさんのような「ステレオタイプのイタリア人」で振る舞う人があまり好きではないんです。

 それは、ベルルスコーニ元イタリア首相を重ねてしまうから(シルビオ・ベルルスコーニ、金銭問題や女性にまつわるスキャンダルで世間を騒がせた)。首相という立場にもかかわらず、女性好きで下ネタばかり言うところに、嫌な気持ちになったイタリア人は多いんです。

 日本に来るイタリア人は、実際はオープンマインドだと思うんですよ。でも、「イタリア人です」って言うと、「チャラい」と言われてしまう。なぜだろうと思って聞くと、「ベルルスコーニみたいな人がいる」ということを知ってがっかりするんです。

 だけど僕はジローラモさん自身が嫌いなのではなく、むしろ尊敬していますよ。有名人になるのは、そんなに簡単なことではないので。

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最終更新:2019/11/18(月) 7:41
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