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ブーメランで鈍らせてはいけない「桜を見る会」 安倍首相直結の「前夜祭」、野党は徹底追及を

11/14(木) 12:22配信

47NEWS

 「安倍晋三首相の地元後援会関係者が多数招待されている」などとして「公的行事の私物化」との批判が集まっている「桜を見る会」。菅義偉官房長官は13日の記者会見で、来年度の「桜を見る会」を突如中止すると発表した。共産党の田村智子氏が8日の参院予算委員会で、会の運営の不透明さを追及してからわずか5日。事態は急展開している。

 ところで、こうした政府・与党の不祥事やスキャンダルが噴き出した時、必ずといっていいほど同時に出てくる言葉が「ブーメラン」。スキャンダルを追及する野党側に同様の問題が発覚し、追及の矛先が鈍ることを指す。最近では政府・与党の側が、野党側にも同様の問題があるかのような発言を繰り返し、けん制に使うこともよくある。

 「桜を見る会」問題でも、こうした「お決まりの光景」が展開されている。

 公明党の山口那津男代表は12日、「野党も政権を取った時には、そういう行事を主催する場があった」と発言。自民党からも「民主党の鳩山政権時代にも同様のことをやっていたのでは」「これはブーメランになる」という非公式な発言がメディアに流れ始めた。

 元民主党衆院議員のブログにはここ数日、自民党関係者とみられるアクセスが増えているという。このところ「桜を見る会」に出席した多くの自民党議員や関係者の過去のブログやツイッターのつぶやきが拡散したことへの「反撃材料探し」とみても、あながち的外れではないだろう。そしてネット上では「野党はスキャンダル追及ばかり」「政局にするな」との声が飛び交う。

 しかし、である。仮に野党側に同様の問題が発覚したとして、野党は追及を手控える必要があるのだろうか。そうは思わない。野党の仕事とはあくまで「政権をチェックし、批判しただすこと」にある。過去も含めて自らに瑕疵(かし)があれば、謝罪するなり説明責任を果たすなりすればよいだけだ。政府・与党への追及を緩める理由にするなら(今のところそんな様子はみじんも見えないが)、それこそ野党の責任放棄である。

 元祖「ブーメラン」と言えるのは、15年前の2004年にあった「年金未納」問題だった。年金制度改革が議論されていた通常国会の会期中に、当時の小泉政権の閣僚に国民年金の未納期間があったことが次々と発覚。これを「未納三兄弟」と批判した当時の野党第1党・民主党の菅直人代表は、自身にも「未納」(正確には「未加入」)期間があったことが分かり、代表辞任に追い込まれた。

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最終更新:11/14(木) 12:49
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