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学校の本、返せずごめん…母校へ247冊贈る 山鹿市めのだけ小

11/14(木) 11:07配信

熊本日日新聞

 三重県鈴鹿市で福祉施設を運営する熊本県山鹿市出身の森一夫さん(62)は、旧米田小(現めのだけ小)在学中に借りて、なくしてしまった本のおわびにと、図書購入資金50万円を山鹿市に寄付した。12日、母校を訪れ、寄付金を使って2学期に開設した「森文庫」を見学した。

 森さんは米田小卒業後の春休みに、3冊の本を返し忘れていたのに気付いた。「泥棒扱いされるかもしれない」と、返せないまま高校生になったが就職のため中退、故郷を離れた。

 数年前に墓参した際、米田小の卒業生に声をかけられ、同窓会にも参加。心のもやもやを晴らそうと昨年、紛失した3冊の代金として3万円、47年間返さなかったおわびに47万円をふるさと納税を通じて寄付した。

 めのだけ小は247冊を購入し、図書室に「森文庫」を開設。12日は全校児童が感謝の会を開き、6年の飯星優吾図書委員長が「大切にします」とお礼を述べた。

 森さんは「返しそびれたのは確かシャーロックホームズのシリーズ。小学生の頃、本を読むと違う自分になれる気がした。子どもたちが本を読む姿を見て、当時の気持ちを思い出した」。今後も寄付を続けるという。(河内正一郎)

最終更新:11/14(木) 11:07
熊本日日新聞

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