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「エンジニアの本当の技量が問われる、だから楽しい」――コーディングを楽しむCTOがエンジニアに伝えたい“焼脳”とは

11/14(木) 7:00配信

@IT

 世界で活躍するエンジニアの先輩たちにお話を伺う「Go Global!」シリーズ。前回に引き続き、「U-NEXT」でCTO(最高技術責任者)を務めるLi Rutong(リー・ルートン)氏にご登場いただく。一番大切な仕事は「自分がいらないシステムを作ること」と語る同氏がエンジニアに伝えたいこととは。

阿部川“Go”久広(右)

今日は「6時間も」コーディングできる!

阿部川“Go”久広(以降、阿部川) Rutongさんの典型的な1日のスケジュールを教えていただけますか。会議が多いのでしょうか。あるいはご自身で何か開発したり、プログラミングしたりする方が多いのでしょうか。

ルートン氏 いろいろです。会議が多い日もあれば「今日は6時間ずっとコーディングができる」という日もあります。開発メンバーは全員コードを書くことにしています。もちろん私自身も書きます。

阿部川 一般的な印象として、役職に付くと会議が増え、コーディングの時間が少なくなると思いますが、それでも続けている理由は何でしょうか。

ルートン氏 開発ができないと、皆が考えていることが分からなくなってしまうんです。「アーキテクチャだけデザインして実装は他の人がやる」という方法も悪くはないのですが、設計時点でどんなに完璧に見えても、いざ実装段階になるとさまざまな問題が出てくるものです。実装の工程から離れると、そういった問題が分からなくなる。これは実際やってみて分かったことです。ですからCTOという立場であっても、多くの分野にわたって少しずつコードを書かないといけない、と思っています。

阿部川 CTOの立場で今のサービスをこれからどう変えていこうと思っていらっしゃいますか。

ルートン氏 具体的なサービス開発ではなく、システムの構造を変えて、もっと短い時間でサービス提供できる仕組みにしようとしています。これはわれわれが抱えている課題の一つである「新しいメンバーが入ってきたときのラーニングカーブが長過ぎる」を解決するためです。サービスが大きくなるにつれてシステムが複雑になり、とても吸収力の高い人でも3カ月や半年はかかってしまう状態です。「今のシステムの作り方に依存すると、これ以上チームが大きくなれない」と言い換えてもいい。もちろんメンバーを追加すれば、アウトプットは高くなるのですが、その効率が非常に悪い。

阿部川 なるほど、今後も成長し続けるためにシステムの作り方を変えるということですね。

ルートン氏 それだけではなく、サービスの品質を上げるためでもあります。現場や経営層は、そのまま顧客に提供できるような素晴らしいアイデアやプランを持っていますが、今はサービスの実装が追い付いていません。そのため、現在のモノリシックなシステムをもっと分割して、全体がより疎結合しているシステムにし、さまざまな分野が入りやすくする。そうすることでシステムのアップグレードが加速し、顧客に対して、これまで以上のサービスを提供できると思います。

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最終更新:11/14(木) 7:00
@IT

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