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コースも二転三転で選手困惑 IOC幹部は「マラソン無知」か

11/14(木) 12:00配信

日刊ゲンダイDIGITAL

 どうでもいいことなのかもしれない。

 開幕の9カ月前になって札幌移転が決まった東京五輪のマラソンと競歩。未定だったマラソンのコースがぼんやりと見えてきた。

 関係者の話では、大通公園を発着点とする周回コースとする案を軸に検討に入ったという。札幌市の中心部を周回することで、コスト削減や警備の効率化などが狙いのようだ。

 組織委員会は12月3日に始まる国際オリンピック委員会(IOC)の理事会までに発着点を含むコースや日程を固めるための作業を急いでいるのだが、この時期になって突然、競技会場が札幌に移り、コースはまだ正式決定していない。これで「アスリート・ファースト」とはよく言ったものだ。

 そもそもこんな事態になったのは、IOC幹部がマラソンや競歩について知識がないからだと見る向きもある。

 IOCのバッハ会長(65)は、旧西ドイツ出身の元フェンシング選手。モントリオール五輪ではフルーレ団体で金メダルを獲得したが、ロードレースの経験はない。

 先月、調整委員長として来日し、小池都知事とやり合ったコーツ副会長(69)は元ボート選手だ。

 ある大会関係者が言う。

「IOC幹部にマラソンに詳しい人がいない上、国際陸連会長のセバスチャン・コー(63)も、モスクワ、ロス五輪の1500メートルの金メダリストで中距離が専門です。乱暴な言い方をすれば、マラソン・競歩が開催都市を離れようが、マラソン本来のワンウエーではない周回コースになろうが構わないのでしょう。マラソン・競歩はコースによって戦略が大きく変わる。戦略が異なれば練習法も違ってくる。マラソン選手は、最後に急坂が待ち受ける真夏の東京を想定してトレーニングしていたわけです。日陰のない皇居前がコースだった競歩選手も暑さ対策に万全の準備をしてきた。それが札幌移転ですから、青天の霹靂ですよ。バッハ会長らは、マラソン、競歩は単なる長い距離を走ったり、歩いたりする競技という程度の認識ではないかと、そんな気さえしますね。そうだとしたら、世界陸上の主催は国際陸連ですが、ドーハ大会のマラソン、競歩が、日差しがないというだけで、現地の深夜に行われたのもわかりますよ。深夜では観客だっていませんからね」

 これで「選手ファースト」とはアキれる。

最終更新:11/14(木) 12:00
日刊ゲンダイDIGITAL

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