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トランプ氏、トルコのロシア製ミサイル導入に懸念 協議は継続

11/14(木) 9:22配信

ロイター

[ワシントン 13日 ロイター] - トランプ米大統領とトルコのエルドアン大統領は13日、米ワシントンで首脳会談を行った。トランプ氏は共同会見で、トルコによるロシア製ミサイル防衛システム「S400」導入について、米国にとり「非常に深刻な課題」だと指摘したうえで、今後も協議を継続し、問題を解決することを望んでいると述べた。

米トルコの関係は、S400導入や対シリア政策などを巡り緊張が高まっているが、両首脳は解決に向けた具体策には言及しなかった。

トランプ氏は「トルコによるS400のような高度なロシア製軍事システムの購入は、われわれにとり非常に深刻な課題であり、この件について絶えず議論している」と説明し、「きょうも協議した。今後も協議する。この状況を解決できることを望んでいる」と語った。

米国は、北大西洋条約機構(NATO)同盟国であるトルコの「S400」導入について、NATO防衛システムに準拠しておらず、米ロッキード・マーティン<LMT.N>が中心となって開発する最新鋭ステルス戦闘機「F35」の脅威になるとの懸念を示している。

米国はこの問題を巡りトルコへの制裁発動の可能性も示し、F35の生産からトルコ企業を締め出し、売却を凍結している。

エルドアン氏は会見で、両国は対話によってのみ、S400やF35の問題を解決できるとの考えを示し、「両国関係の新たなページを開くことで合意した」と述べた。

トルコを巡っては、10月にシリア北部のクルド人武装勢力への軍事行動に対して、米議会で批判が強まっている。ただ、それとは対照的にトランプ氏は会見で、「すばらしい会談だった」と語り、エルドアン氏は「最初にあった日から長い間友人だ。われわれはお互いの国をよく理解している」とコメントした。

この日の首脳会談は、途中から共和党上院議員5人も交えて行われ、シリアのクルド人問題やトルコのS400導入について協議が行われた。

エルドアン氏は会見後に、トルコが敵視する「人民防衛部隊(YPG)」への支援を米国が止めるようトランプ氏に要請したと述べた。ただ、トランプ氏がどのように回答したかは明らかにしていない。

米国は、シリア内のイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」掃討作戦でクルド人武装勢力「シリア民主軍(SDF)」と協力しているが、YPGがその中心となっている。米高官は前日、シリアでSDFとの協力関係を解消する計画はないと述べている。

エルドアン氏はまた、オスマン帝国末期に少数民族だったアルメニア人が多数殺害された事件について、米下院が先月「ジェノサイド(民族大量虐殺)」と認定する決議案を可決したことについて、「恥ずべき」決議案で「歴史的事実に反する」と強く批判した。オスマン帝国の主な継承国であるトルコは虐殺と認めていない。

*内容を追加しました。

最終更新:11/14(木) 11:21
ロイター

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