ここから本文です

「すまない。まじですまない。」謎の殴り書きを残して失踪してから16年…「声だけでも聴きたい」母の涙

11/14(木) 9:00配信

AbemaTIMES

 「すまない。まじですまない。悪い事やってけいさつにパクられた。兄きにそう伝えといてほしい」。

【映像】「何でもいいから帰ってきて」鈴木龍也さんはどこに?

 2003年5月、殴り書きのような1枚の手紙を妹に送り、大阪市生野区の一人暮らしの自宅から失踪して16年。当時29歳だった鈴木龍也さんは、現在は45歳になっているはずだ。

 静岡県中部にある島田市で育った龍也さんは兄と妹、弟の4人兄弟。市内の工業高校に進学、新体操部に所属していた。卒業後には埼玉県草加市に住み、倉庫に勤務。明るい性格で、母・郁子さんと2人で四国に旅行するなど、家族との関係も良かったというが、1995年、21歳で大阪に移り住まいと仕事を転々とするようになった。

 「年賀状はいつもくれていたし、母の日もプレゼントを贈ってくれたり。手紙はよく書いてくれていた」。時々手紙で伝えられる近況に気をもんでいたという郁子さん。それでも「トラブルに巻き込まれたということは聞いたことはない。上の子(龍也さんの兄)も大阪にいたので、時々は一緒に飲んだり、歌ったり、はしゃいだりしていたらしい。それで私も安心していたところがある」と振り返る。

 しかし、ようやく同じ仕事が1年半ほど続いていた2003年5月頃、突如、冒頭の手紙が妹に送られてくる。「警察に捕まって、こんな手紙を書いている間があるのかな、とか、頭の中でまとまらなかった。そんなに字のきれいな子ではなかったが、落ち着いて書いていればもう少しちゃんと書いていた」。実際、失踪前に届いた手紙と筆跡を見比べてみると、ずいぶん違う印象を受ける。不審に思った郁子さんが大阪の警察署で確認してもらったところ、逮捕されたという事実はなかった。

 そんな郁子さんに心境の変化が訪れたのは昨年のこと。貯めたお金で探偵事務所に捜索を依頼した。「でも、20日間お願いしたがダメだった」。

 さらに、「失踪宣告」も行った。これは生死不明の者に対し、法律上「死亡したもの」とみなす効果を生じさせる制度だ。「もし私が死んだら、他の兄弟が困るだろうなと思って。死んだとは思っていないが、書類上、死んだことにしようと」。

1/2ページ

最終更新:11/14(木) 9:55
AbemaTIMES

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事

あわせて読みたい