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子どもに「うつ病」が疑われたら、こう接しよう! 【後編】

11/14(木) 18:09配信

ベネッセ 教育情報サイト

 前編・中編を通して、うつ病が誰にでも起こりうることや子どものうつ病のサインなどをご理解いただけたはずです。それでは、わが子がうつ病を疑われたら、どのように接するとよいのでしょうか。引き続き、児童精神科医の猪子香代先生が解説します。

子どもがうつ気分に悩んでいるときに心がけたいこととは?

 子どもがうつ病かもしれないと感じたら、すぐにしてほしいことがあります。それはうつ病の予防にも通じることですので、普段から頭の中に留めておいていただきたいと思います。

◆厳しく叱らず、気持ちを受け止める
うつ病の子どもに対して最もやってはいけないのは、叱ることです。子どもの成績が落ちたり、学校に行きたがらなかったりしたら、きつく叱って気持ちを引き締めようとする保護者もいらっしゃるかもしれません。確かに、きちんと学校に行き、しっかりと勉強するに越したことはありませんが、うつ病が原因の場合、話は別です。そのときの子どもの状態に合わせて無理をさせず、やれることをやり、できたことを認めるという態度を徹底してください。それが、子どもが徐々に自信を取り戻す支えとなります。逆に、以前の元気な頃と比べて、「これくらいで満足しちゃだめ」という態度を取ると、子どもは余計に落ち込んでしまいます。

◆うつ病を予防するという視点を持つ
うつ病は、基本的には予防できる病気です。普段からうつ気分を悪化させない接し方を心がけましょう。

例えば、子どもの不安をあおって行動させるのはよくありません。確かに不安は強い感情ですから、「ちゃんと勉強しないで受験に失敗したら大変よ」などと言えば、子どもは勉強するかもしれません。しかし、子どもの内面に不安はくすぶり続け、それが大きくなるとうつ病につながることもあります。できるだけ前向きな言葉をかけるコミュニケーションを心がけてください。

子どもは元気いっぱいなように見えて、案外、疲れやすいものです。「疲れた」「つらい」といった言葉が聞かれたら、それ以上がんばらせずに休ませましょう。誰でも嫌なことがあったり疲れたりしたら「プチうつ」の状態になるものです。その状態を本格的なうつ病に悪化させないためには、ゆっくりと眠ったり、ぼんやりと時間を過ごしたり、休むことが欠かせません。

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最終更新:11/14(木) 18:09
ベネッセ 教育情報サイト

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