娘のはれの日に髪型をお揃いにしたいーー。そんな想いを胸にお父さんである熊田勇真さんは2年間髪を伸ばしました。どんなに暑い日もラーメンを食べる時も切らずに、一生懸命伸ばし続けた髪です。【BuzzFeed Japan/久松 怜央奈】
同じ髪型は諦めたとBuzzFeedの取材に話します。その理由は「父親が目立つのは嫌かな」という親心。
「僕らが行く大宮氷川神社は非常に混雑するんです。さすがにその中で同じ髪型するのは娘が可哀想かなと思い辞めました。なんといっても娘としても晴れ舞台で、自分のためのイベントなのに父親が目立っていたらやっぱり嫌かなと思ったんですね」
元々は神社で写真を撮影した後にphotoshopなどで加工することを考えていました。しかし「そこに感動はあるのかーー?」と考えた熊田さん。
「使い古された手法という感じでやる気はありませんでした」
そんな時、カメラアプリ用のフェイスフィルターを作るためのSpark AR Studioというものを会社の同僚に教えてもらったと答えます。
「これはノンコーディングでARが作れるので初心者でも比較的やりやすいよ」と。そこからSpark AR Studioとの戦いが始まりました。連日連夜、仕事終わりに作業して作ったのだと話します。
やはり完成したときは、パートナーもびっくり。
「ただ妻も凝り性なので具体的なフィードバックをたくさん受けました。
パッツンは眉毛の少し上に来るように、飾りはこの2つを合わせたほうがいいななど言われました」
否定するのではなく積極的に乗ってくれる妻で良かったなと思ったと語ります。
写真の中に収まっている人たちの頭には見事に髪型が再現されています。
こちらの写真はInstagramのフェイスフィルターを使用して撮ることができるのです。
「妻が娘にとりつける髪飾りを自作したので、僕はそれをAR空間に持ってこれるように努力しました。実際に付けているものと同じものがある、ということに注力しました」
実際にはサイズ感を少し間違えてしまったと話します。
「扇子が貝殻みたいになってしまったのが後悔しているところです」
今回の七五三を通してARを作ることがすごく楽しくなったというお父さん。
「娘がアナ雪が好きなので、クリスマスに向けてなにか作れたら良いなと思ってます」
長かった髪を美容師であるパートナーに切ってもらったのです。
「髪を伸ばしている途中にヘアドネーションのことを教えてもらいました。初めは切った髪を筆にして書き初めをしようと思っていましたが、娘の為に伸ばした髪が誰かの為になるなら喜んで差し出したいと思いました」
最終更新:11/14(木) 18:54
BuzzFeed Japan
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