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イヴォークの駆動系を移植 ランドローバー・ディスカバリー・スポーツに試乗

11/14(木) 9:50配信

AUTOCAR JAPAN

新プラットフォームを移植しハイブリッド化

text:Richard Bremner(リチャード・ブレンナー)
translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)
 
つい最近までは、このD180はディスカバリー・スポーツで一番人気のグレードだった。だがディーゼルエンジンの不人気で陰り気味。

【写真】ディスカバリーとイヴォーク (62枚)

それでも43.7kg-mという太いトルクが低回転域から得られるという事実は、オフロードモデルにぴったり。定員7名のファミリーSUVとしても、トレーラーを牽引する目的としても、ディーゼルエンジンの有効性は確かだと思う。

ディスカバリー・スポーツはこれらの機能に加えて、とても快適な長距離移動手段でもある。質感の良い180psの2.0Lターボディーゼル・エンジンとの組み合わせなら、燃費もさほど気にせずに走れる。ただし、旧フリーランダーの直系の子孫という関係上、車重が1953kgもあることが玉に瑕。

この質量は、これまでのディスカバリー・スポーツよりも僅かに増えている。その理由は電圧48Vによるマイルド・ハイブリッドシステムを搭載したことと、9速ATが採用されたことに伴う。同時に、燃料タンクも大型化されているのだ。

しかし実は、この他にも多くの変更点を受けている。バンパーやライト周りのデザインが変更されただけではない。ディスカバリー・スポーツは大々的な移植手術を受けており、まったく新しい車体骨格、プラットフォームで成り立っているのだ。

イヴォークの駆動システムを獲得

モデルライフ中期のマイナーチェンジで、ステアリングシステムに変更を受ける程度なら珍しくない。だが新しいディスカバリー・スポーツは、従来のものを捨て、最新のレンジローバー・イヴォークの駆動システムを移植する変更を受けている。その結果、マイルド・ハイブリッドシステムも獲得したわけだ。

素人考えでも難しそうな変更だから、あまり考えないことにしよう。マイナーチェンジといって良いのかどうか、新しいディスカバリー・スポーツは洗練性が一気に高められたことは間違いない。外界からの隔離感は、まったく感知できないとはいえないまでも、飛躍的に向上した。

インジニウムと呼ばれるディーゼルエンジンは、出発時に存在を確認できるが、走行中は昼寝でもしているかのように静か。トランスミッションが変速するタイミングで少し目覚めるも、最近試乗したディスカバリー・スポーツD240より静かだ。

急な加速を求めた時には、少しのタメがあったあと、突如シフトダウンをする癖がある。だが高めのギア比で走らせている限り、トランスミッションもとても滑らかにクルマを進めてくれる。

郊外のカーブの続く区間に入ると、変速フィールの滑らかな9速ATの価値が発揮されてくる。それほど負荷がかかっていない状態なら、ディスカバリー・スポーツは7シーターのSUVとは思えない落ち着いた挙動で、カーブを曲がり、地形の起伏をこなしていく。

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最終更新:11/14(木) 9:50
AUTOCAR JAPAN

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