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美川小伝来、大拙の書 金沢で初公開

11/14(木) 1:24配信

北國新聞社

 世界的仏教哲学者の鈴木大拙が、美川小(白山市)に贈った書「常行一直心(じょうぎょういちじきしん)」が13日、金沢市の鈴木大拙館で初公開された。同校で保管されていた書が外部で公開されるのは初めて。書をしたためたのは70代の頃とみられ、書としては珍しい大作。郷土の子どもたちへのメッセージが感じられる品として、来年1月19日までの企画展「大拙つれづれ草」(北國新聞社後援)で展示する。

 「常行一直心」は、常に真っすぐな心で励めとする禅語。美川小では校長室に掛けられ「どんな時にあっても、自分の気持ちに正直であれ」と児童に大拙の言葉を伝えてきたという。同館が今年度から進める大拙の書の調査がきっかけとなり、展示が決まった。

 大拙は旧制四高を中退した10代後半の1889年から約2年間、英語教師として美川小で教鞭を執っている。仏教哲学者として大成した後、当時の下宿先であった徳證寺(とくしょうじ)住職の依頼でしたためた。

 書は縦68センチ、横136センチの大作で、1940年代に美川で書かれたとみられる。児童に向けた書としては、母校にあたる旧新竪町小の「平常心是道(びょうじょうしんこれどう)」がある。猪谷聡学芸員は「いずれも大人になってもなお、子どものような心を持つことを勧めているように思う」とする。

 同館は県内で大拙が訪れた寺院や講演先で書が残っている可能性があるとして調査を進める。

北國新聞社

最終更新:11/14(木) 1:24
北國新聞社

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