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「家電売上げで1100億円目指す」アイリスオーヤマの大画面TV。本格参入の勝機は“逆張り”戦略

11/15(金) 8:10配信

BUSINESS INSIDER JAPAN

アイリスオーヤマは11月13日、日本のテレビ市場に本格参入すると発表した。アイリスオーヤマといえば、掃除用具やインテリア用品など、数多くの日用雑貨を手がける企業で、最近はエアコンなどの家電事業にも参入している。

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同社は2018年から一部店舗で、テレビや洗濯機などの大型家電のテスト販売を進めてきたが、このほど正式販売を開始する。

テレビは過去には家電の王様だった。しかし、今はそうではない。同社が参入する勝算は何か?

取材から見えてきたのは、アイリスオーヤマらしい「逆転の発想」の製品だった。

2018年のテスト販売まで「まったく自信がなかった」

アイリスオーヤマが属するアイリスグループは、現在急速に「家電シフト」を強めている。日用雑貨のイメージが強い同社だが、2010年以降、次の成長領域として家電事業の比率を高めている。

2010年には100億円規模だった同社の家電事業は、2018年には810億円に拡大、国内事業であるアイリスオーヤマの売り上げのうち、52%を占めるに至っている。2019年度はそれを58%にまで伸ばし、家電売り上げだけで1100億円を狙う。

これまで同社の家電事業の主軸は、LED照明だった。その後、調理家電や空気清浄機、掃除機などへとジャンルを広げてきた。2017年に販売したエアコンも好調だという。

そんなアイリスオーヤマが、今後の家電事業の主軸として期待するのがテレビ事業だ。

同社は大阪と東京に開発拠点を持つが、テレビは東京の開発拠点が手がけた初の商品になるという。同社は2018年から、一部店舗でテレビの試験販売を開始していた。今回販売する製品もその流れに沿ったものだ。

順調に家電の売り上げを伸ばし、ついにテレビに参入……というと、自信満々での市場参入のように感じる。

だが、アイリスオーヤマ家電事業部統括事業部長の石垣達也氏は会見で、「昨年のテスト販売をするまでは、まったく自信がなかった」と意外な発言をした。

同社は2010年代半ばに、他の家電メーカーから多くの人材を集めている。大阪と東京の開発拠点はそうした人材によって生まれたもので、技術面に不安があるわけではない。

とはいうものの、日本のテレビ市場はソニー・シャープ・パナソニック・東芝(現Hisense傘下)のトップ4社による寡占状態で、そこに中韓のメーカーが迫っているものの、数量は多くない。

果たして、勝算はあるのか?

2018年度、同社は販路を絞ってテスト販売を行った。このテスト販売だけで、同社製テレビは約10万台が売れたという。JEITA(一般社団法人電子情報技術産業協会)の調べによれば、2018年の国内でのテレビの出荷台数は約451万台。新規参入で10万台と考えれば、悪くない数字だ。

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最終更新:11/15(金) 17:01
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