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入部正太朗「グランツールの舞台に立てれば嬉しい」 NTT入り発表一夜明けインタビュー

11/15(金) 12:06配信

Cyclist

 NTTプロサイクリングへの電撃加入が決まった入部正太朗が、発表から一夜明けた11月15日朝、東京都内でインタビューに応じた。契約書へサインしたのは発表があった当日だったという。急転直下でワールドツアーチーム入りが決まった入部と、チーム代表のダグ・ライダーGMに話を聞いた。

契約書にサインしたのは発表当日
 入部は6月に全日本自転車競技ロードレース選手権を制し、ナショナルチャンピオンジャージを獲得。その直後の7月頃からエージェントを通し、チーム(現ディメンションデータ)とコンタクトを取っていたという。しかし、その後は何も進展がないまま迎えた昨日、急遽チームとの話がまとまり来季の契約に至った。NTTプロサイクリングへの話がなかった場合、これまで通りシマノレーシングでの活動を予定していたという。「移籍するなら、今以上(プロコンチネンタル)のチームへ」と希望していた入部の夢が叶った形だ。
 UCI(国際自転車競技連合)コンチネンタルチームから、2段階上のUCIワールドチームへステップアップを果たすにあたり、入部は「楽しみが半分。ワールドチームという厳しい世界に入ることで全てにおいてレベルアップを果たさなければなりません。可能な限りチャレンジをしていきたい」と意気込む。
 入部はこれまで国外チームに所属したことはなく、欧州でのレース経験も夏の間約1カ月の短期的な遠征数回にとどまっていた。アジアツアーでは昨年、ツアー・オブ・タイランドでステージ1勝、今年はツアー・オブ・ジャパンでステージ2位やHCクラスのツール・ド・ランカウイでは残り1kmまで逃げるステージもあった。しかし、ヨーロッパでの1クラスでは走りの違いを感じていたという。「アジアでの結果で自信はつけていたが、欧州のレベルには衝撃を受けました。しかし、そこで戦うと決めました。挑戦し続けたいです」と決意を表明した。

ライダーGM「目立つ走りを期待」
 目標について問われると「ツール・ド・フランスで優勝したい、なんてことは言えません。現実的に自分の役割を果たし、チームの勝利に貢献したいです。レース後に、チームで喜ぶ輪の中に入ることが目標です。グランツールの舞台に立てれば嬉しいですね」と語る。今後、12月9日から20日にスペインで行われるチームのトレーニングキャンプに参加。欧州での拠点もこれから決めていくという。
 入部の加入に際し、チーム代表のダグ・ライダーGMはナショナルチャンピオンの加入を歓迎した。「今後のレースプランはこの後行われるハードなトレーニングキャンプでの走りによって決まります。彼にはアグレッシブな走りに期待しているので、ナショナルチームジャージで目立つ走りをしてほしい」と語った。
 またライダーGMは加入に至った経緯を次のように説明した。「スポンサーによる機会は各国の成長に繋がると考えています。コロンビアのエガン・ベルナルもそうですね。別府選手や新城選手も同じように機会を逃さなかった。このチームは国際色豊かなチームでダイバーシティを尊重し、マルチカルチャーな雰囲気です。入部選手の成長も期待しています」。

 先日の記者会見では、プロファイルのデータ解析をもとに選手のリクルートも行う予定もあるとしていたチーム。ライダーGMに、選手の契約条件はデータ解析結果とスポンサー枠どちらが重要かという問いをすると、「あくまでデータ解析は意思決定の要因のひとつです。NTTはツール・ド・フランスのレース結果予測を行い、約70%の精度は出ています。しかしそれが全てではありません。選手はコンディションの波もあるし、天候、コースの変更など様々な要因が出てくるはずです。経験豊富な現場スタッフの判断材料の一つになります。チームの運営方針と掛け合わせて決定していきます。加入条件はこれらすべての要因を考えた結果です」と説明した。
 チームは今後、日本のナショナルチームや、ジャパンカップなどの大会と接触する機会を持ちたい意向を示した。日本人選手とイタリアにあるデベロップメントチームとの提携も考えていくという。

最終更新:11/15(金) 12:38
Cyclist

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