「あの名作その時代」は、九州を舞台とした作品、または九州人が書いた著作で、次代に残すべき100冊を選び、著者像や時代背景、今日的な意味を考えながら紹介するシリーズです。西日本新聞で「九州の100冊」(2006~08年)として連載したもので、この記事は08年1月27日付のものです。
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〈明日の星には
明日の人間が住むと人はいう…
いつも夜空には
明日を信じる明日の星が
数かぎりなく輝いていると人はいう〉
「銀河鉄道999」が漫画週刊誌に連載されていたころ、私は小学生だった。家には兄が買った単行本が確か全巻あって、ちょくちょく読んでいた。
天涯孤独の少年星野鉄郎が謎の美女メーテルとともに銀河超特急999号に乗って広大な宇宙を駆け巡る、胸踊るSF冒険活劇-のはずだが、子どもながらに痛快さより、物悲しい読後感を得た記憶がある。二十数年ぶりに読み返してみた。
舞台はいつとも知れない超未来。人類は全身を機械化して永遠の生命を手にし、全宇宙に広がっていた。だが機械の身体を買えない貧しい者は機械人間に虐げられ、その生命さえもてあそばれていた。
第一話〈出発(たびだち)のバラード〉で、鉄郎は「人間狩り」を楽しむ機械人間の一団に母を殺される。母は鉄郎に、999号に乗って「機械の身体がただでもらえる星」に行くよう言い残し息絶える。鉄郎はどこからともなく現れたメーテルに助けられ、銀河鉄道に自由に乗れるパスをもらう。鉄郎は誓う。「機械の身体を手に入れて帰ったら、地球の機械人間どもを皆殺しにしてやる」
鉄郎とメーテルの旅が始まる。目指すは機械の身体をただでくれるという、二百万光年かなたの大星雲アンドロメダ-。
松本零士が戦後、少年期から思春期を過ごした北九州市小倉北区長浜町を訪ねた。 本文:2,955文字 写真:1枚
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〈明日の星には
明日の人間が住むと人はいう…
いつも夜空には
明日を信じる明日の星が
数かぎりなく輝いていると人はいう〉
「銀河鉄道999」が漫画週刊誌に連載されていたころ、私は小学生だった。家には兄が買った単行本が確か全巻あって、ちょくちょく読んでいた。
天涯孤独の少年星野鉄郎が謎の美女メーテルとともに銀河超特急999号に乗って広大な宇宙を駆け巡る、胸踊るSF冒険活劇-のはずだが、子どもながらに痛快さより、物悲しい読後感を得た記憶がある。二十数年ぶりに読み返してみた。
舞台はいつとも知れない超未来。人類は全身を機械化して永遠の生命を手にし、全宇宙に広がっていた。だが機械の身体を買えない貧しい者は機械人間に虐げられ、その生命さえもてあそばれていた。
第一話〈出発(たびだち)のバラード〉で、鉄郎は「人間狩り」を楽しむ機械人間の一団に母を殺される。母は鉄郎に、999号に乗って「機械の身体がただでもらえる星」に行くよう言い残し息絶える。鉄郎はどこからともなく現れたメーテルに助けられ、銀河鉄道に自由に乗れるパスをもらう。鉄郎は誓う。「機械の身体を手に入れて帰ったら、地球の機械人間どもを皆殺しにしてやる」
鉄郎とメーテルの旅が始まる。目指すは機械の身体をただでくれるという、二百万光年かなたの大星雲アンドロメダ-。
松本零士が戦後、少年期から思春期を過ごした北九州市小倉北区長浜町を訪ねた。 本文:2,955文字 写真:1枚
西日本新聞
最終更新:2019/11/15(金) 18:00
西日本新聞
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