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電車解体ショーで競り落とした品は…

11/15(金) 11:12配信

47NEWS

 【汐留鉄道倶楽部】マグロの解体ショーならぬ、「電車解体ショー」という一風変わったイベントが10月20日、西日本鉄道の福岡県筑紫野市にある筑紫車両基地で開かれた。古くなり、廃車となった車両5000形に付いている機器や部品のオークション(競売)を実施し、その場で売る。電車の解体ショーは西鉄で初めてとなり、全国的にも珍しい。鉄道グッズ収集家の端くれとして血が騒ぎ、「子鉄」の息子とともに競りに挑んだ。

 西鉄は「鉄道の日」がある毎年10月に車両基地公開「にしてつ電車まつり」を開いており、今年は電車解体ショーを目玉イベントと位置付けた。昨年は路線バス車両の解体ショーを実施しており、好評だったため電車でも実施することを決めたという。

 解体するのは川崎重工業が1977年に製造し、2019年夏まで天神大牟田線で約42年間活躍してきた5000形の先頭車、5505号車だ。ルールは、司会者が競売を100円から始め、買い手側が声を上げながら100円単位以上で価格を引き上げ、最終的に最も高い価格を示した買い手が落札する。その場で現金で支払い、西鉄の担当者が取り外した部品を購入者が当日持ち帰る。

 「預金を使い果たしてでも競り落とす!」と熱くなっていた息子に、私は2点忠告した。一つは「入札価格がつり上がると熱くなりがちだが、物には適正価格がある。自分の見立ての価格を超えたら、あっさりと断念するように」と注意した。

 もう1点は「競合相手の入札価格からいきなりつり上げて相手を圧倒する手法もあるが、その場合は高値づかみをして『本当はもっと安く買えたのに…』と後悔する恐れがある。競合した場合、相手の価格より100円上げるのにとどめること」と指示した。

 競売開始の号砲が鳴り、参加者が息をのむ中で紹介された最初の品目を聞いて私は肩を落とした。私は「5505」と記された車体外側の車号板のうち1枚を狙っていたが、最初に出品されたのは車号板に加え、形式や定員、製造年月などを記載した製造板、そして検査表の“豪華3点セット”だったのだ。競売の目玉と呼べる商品だけに、価格がつり上がるのは必至だ。

 案の定、価格はみるみるうちに跳ね上がり、私と息子は早々に脱落。「5万円」「5万5千円」、「5万7千円」とデッドヒートが繰り広げられた後に6万円で競り落とされた。

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最終更新:11/15(金) 15:16
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