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「直径50cm」の特大キャベツ「札幌大球」誰がなんのために? 「本当にでかい」消滅の危機に立ち上がる

11/16(土) 7:02配信

withnews

大きさは通常のキャベツの10倍以上。見た目のインパクトから、SNSにもたびたび投稿される特大キャベツがあります。その名も「札幌大球(たいきゅう)」。ルーツは明治時代にさかのぼる札幌の伝統野菜ですが、生産量が減り、いまは消滅の危機に。そこで近年、このキャベツの「復活」に向け、農業や飲食の関係者たちが立ち上がりました。(withnews編集部・丹治翔)

【画像】普通のキャベツ・おにぎりと比較すると……圧倒的存在感!! 見た目も「映える」フルコースも

圧巻の存在感

「本当にデカい」「ずっしりしてる」

東京都内のシェアキッチンで11月上旬、札幌大球を使った料理のイベントがありました。参加者たちの前には、現地から届いた札幌大球。直径50センチ、重さ15キロほどある実物を交代で持ち上げたり、写真を撮ったり。通常のキャベツも並べられていたので、圧巻の存在感でした。

そしてこの日は、北海道江別市から来たスープソムリエの境珠美さんが「札幌大球コース」を披露。千切りのサラダから始まり、焼きロールキャベツ・ボルシチ・スープ餃子……。私もいただきましたが、素材の甘みや料理によって変わる食感など、北の大地の恵みを存分に楽しみました。

冬場の保存食、昭和初期が最盛期

札幌市元農政部長の三部英二さん(64)によると、札幌大球はアメリカから輸入したキャベツから始まりました。明治初期に持ち込まれた数種類のキャベツに特大サイズはなかったそうですが、「品種を掛け合わせたり、栽培方法を工夫したりして、明治の終わりごろに現在の大きさの札幌大球が生まれました」。

巨大化については、冬場の保存食としての役割が関係していると話す三部さん。「納屋や雪の下で貯蔵する際、外側が凍ったり傷んだりしても、札幌大球なら食べられる部分が多い。貴重なビタミン源になっていたようです」

葉の数自体は変わらないので、1枚1枚が大きく、厚みがあります。そのため、郷土料理の「ニシン漬け」など、漬物にも使われるようになりました。生産は札幌以外の道内にも広がり、最盛期の昭和初期には、千ヘクタールほどの作付けがあったと言われています。

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最終更新:11/16(土) 8:12
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