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太陽系の“外”からの来訪者は何を語る? 天文学者垂涎の「第二の恒星間天体」が近く最接近

11/15(金) 12:10配信

BUSINESS INSIDER JAPAN

国立天文台の副台長、彗星をはじめとした小天体の研究者である渡部潤一博士は「確実に太陽系の外から来ています。それ以外、考えられない」とその驚きを語った。

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2019年8月30日、ウクライナのアマチュア天文家によって観測された天体「C/2019 Q4」。「ボリソフ彗星」と名付けられたこの天体は、その後の観測で太陽系の外側からやってきた天体「恒星間天体」であることが明らかとなった。

恒星間天体の観測は、2017年に飛来した「オウムアムア」に続いて2年ぶり、人類史上2例目となる。

オウムアムアは当初彗星だと考えられていたものの、最終的には「小惑星」と見なされた。それに対して、ボリソフ彗星はその名の通り「彗星」だ。

この違いが、天文学者たちを興奮の渦に引き込む要因の一つになっている。

太陽系の外側の世界の詳細が、初めて語られるかもしれない

「彗星」といえば、独特な「尾」があることが特徴の一つだ。別名「ほうき星」とも呼ばれるゆえんである。

この尾が生じる要因は、彗星の構造にある。

彗星は言うなれば“汚れた雪玉”のような構造をした天体だ。中心部には氷とちりなどからなる核があり、太陽に近づくにつれて氷が蒸発し、宇宙空間にガスやちりが放出される。

このガスやちりが太陽の影響を受けて光り輝き、彗星特有の「尾」をつくる。

2017年に観測されたオウムアムアからは、尾を作るようなガスやちりなどは放出されなかった。

実は、こういったガスやちりが放出されている天体は、望遠鏡を使ってその成分を細かく分析することができる。

渡部博士は観測に対する期待を次のように語った。

「今のところ、ボリソフ彗星は太陽系内にある彗星と同じ様子をしています。しかし、生まれ故郷が違うはずなので、彗星に含まれる元素の組成は太陽系内のものとは異なるはずです。

宇宙の初期、100億年位前にできた彗星なら、ガスに含まれる重金属の割合が少ないことが想定されます。逆に太陽系よりももっと若い天体なら、重金属の割合は多くなるはずです。

世界初の観測になるので何が出てくるかわかりませんが、そういった差が観測によって実際に見えてくるのではないかと期待されています」

ボリソフ彗星が太陽に最接近するのは、2019年12月7日。今後太陽に接近するにつれて、どんどん内部の成分が宇宙空間に放たれ、その詳細な分析が進むはずだ。

太陽系の外側にある宇宙の様子を知るために、これまでにもさまざまな望遠鏡によって観測が行われてきた。しかし、望遠鏡で遠くを見るだけでは、そこに存在する小惑星や彗星といった小規模な天体の詳細まで知ることは難しい。

ボリソフ彗星の到来は、太陽系の外側で誕生した小さな天体の様子を直接観測できる、またとない機会なのだ。

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最終更新:11/16(土) 0:01
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