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大学共通テスト「記述式」その意味と目的~2次試験で除外検討も

11/15(金) 17:40配信

ニッポン放送

ニッポン放送「ザ・フォーカス」(11月14日放送)に元外務省主任分析官・作家の佐藤優が出演。大学入学共通テスト2段階選抜での「記述式」除外について解説した。

大学入学共通テスト、2段階選抜で記述式除外も

再来年2021年1月に初回が行われる大学入学共通テストに関して、文部科学省が全国の国公立大学に対して合格の可能性が低い受験生を門前払いする2段階選抜で、国語に導入される記述式問題の成績を判断材料から外すように求めることの検討を始めた。自己採点と実際の成績が食い違い、2次試験に進めなくなる受験生を減らすための措置。

森田耕次解説委員)再来年2021年の1月から始まる大学入学共通テスト。国語と数学に記述式を導入しようということですが、文部科学省が国公立大学に対し2次試験に進む受験生を絞り込む2段階選抜の際に、国語の記述式については判断材料から外すよう求める検討を始めたということです。自己採点と実際の成績が食い違って2次試験に進めなくなる受験生を減らすための措置だということです。記述式の問題自体は維持するということなのですが、大学入学共通テストではこれまでの大学入試センター試験と同じように自己採点をもとに出願する大学を決める必要があるのですが、国語の記述式問題については自己採点が難しいだろうと。採点ミスも起きやすい懸念もあります。文部科学省は2段階選抜の後に何らかの問題が判明すると救済するのが難しい、自己採点と実際の成績のずれによる混乱を防ごうということから、マークシート式の結果のみを判断材料とするよう大学側に求めたいということのようなのですね。

佐藤)文科省は弱気過ぎると思います。それから、この問題を野党が政争の具にしていますが、これはよくないでしょう。試行調査(プレテスト)をやっているのですが、野党の質問を聞くと、そもそもこれをちゃんと見た上で言っているのかと思います。どうして記述式を導入したのかというと、マークシート式だと実際には読めていなくてもとりあえずチェックをしておけば当たる場合があります。こういったことを避けて、本当に理解しているかを知るために入れたということで、意味があるのです。問題を見てみても、40字くらいのもの、20字くらいのもの、いちばん長いもので80字から140字なのです。しかも要約をするということで標準解答がありますから、それを見て採点すると。そして、みんな自己採点を学校の先生に見せるわけですから高校の先生はチェックできますし、予備校も無料診断をするのですよ。それを考えた場合、自己採点の大きなミスは先生などに見せないで過大に自分の点数をつけてしまう人、弱気で低く点数をつけてしまう人にしか起こらないので、普通に対応していれば大きな差は起きないのです。

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最終更新:11/15(金) 17:40
ニッポン放送

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