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「見せ物小屋へようこそ」舞台で言い放った車いす芸人が思う「理解」 その人らしさ、外見だけじゃ測れない

11/16(土) 7:00配信

withnews

今年、活動開始から25周年を迎えた、車いす芸人のホーキング青山さん。早口でまくしたてる毒舌が評判となり、芸能界の大御所・ビートたけしさんにも絶賛されました。これまでの体験から感じるのは、見かけにとらわれず、目の前にいる人を理解することの大切さだといいます。人気ユーチューバーのよききさんと、コミュニケーションを豊かにする方法について語らいました。(withnews編集部・神戸郁人)

【写真】「障害者だからって聖人君子じゃねぇぞ!」たけしに絶賛された毒舌車いす芸人、その素顔に迫る!

小劇場通いつめ、芸人の道へ

青山さんは手足の関節が発達せず、変形し動かない「先天性多発性関節拘縮症」の当事者です。普段は電動車いすで生活しています。幼少期からお笑いが大好きで、東京都内の小劇場に通いつめました。そのことがきっかけで、芸能事務所主催のライブに出演するようになったそうです。

一方、メイク動画などを配信し、女性からの人気が高いよききさん。青山さんとは、withnewsのYouTubeチャンネル「withよきき」の収録で初対面しました。

「日本一やりにくいデビュー戦だった」

収録は、青山さんによる持ちネタの披露から始まりました。

「高校時代、待ち合わせをしていると、突然知らないおばさんに胸ぐらをつかまれて。殴られることを覚悟したら、『何も言わず持って行って!』と、なぜか千円札を手渡され大喜びしました。一万円ならもっとよかったね」

止まらないマシンガントークに、会場が爆笑に包まれます。

しかし、デビューした頃は全く違う状況だったそうです。障害者が人前に出るということが、今ほど一般的ではなかった時代。青山さんが初舞台を踏んだとき、客席からは全く拍手が起きなかったといいます。

「車いすの人が登場することへの驚きを感じましたね。日本一やりにくいデビュー戦だったんじゃないかな(笑)。たまらず、『見せ物小屋へようこそ』と言ったんです。これが大ウケした。お客さんも『笑っていいんだ』と安心してくれたんでしょうね」

青山さんは、そう振り返ります。

一人一人と付き合っていくしかない

次に、障害がある人との関わり方が話題に上がりました。親戚が車いすを使っているという、よききさんが語ります。

よききさん:その人は僕より年上で、小さい頃から一緒に遊んでいました。だから、他の人に対するのと同じように付き合っていました。

青山さん:なるほどね。「障害者とどう接すればいいか」って、よく言われるじゃないですか。答えはないと思うんです。だって障害の有無に関係なく、色々な人間がいるんですから。一人一人と付き合っていくしかないですよね。

よききさん:そうかもしれません。僕もメイクをする男性ということで、ユーチューバーになったばかりの頃は、色々な人から珍しがられました。女性っぽい性格なのかな、と勝手に判断されることもあった。でも実際は全然違う。そのことを伝え続けたら、徐々に理解してもらえるようになりました。

青山さん:障害者の中には、当事者同士でしか分かり合えないと考える人もいます。そうではなく、よききさんのように、もっと世の中に対して心を開かないといけない、って思いますね。立場を超えて理解し合うには、「目の前にいる”この人”はどういう性格なんだろう」と、繰り返し考える経験を積むしかないですから。

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最終更新:11/16(土) 7:00
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