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兵庫県警の車両「幅寄せ」で観光バス事故 高速道路、あわや衝突も現場止まらず...双方の言い分は?

11/15(金) 18:29配信

J-CASTニュース

  兵庫県警の捜査車両が高速で幅寄せして事故を起こしたのに現場ですぐに止まらなかったとして、被害者の観光バス側が、事故の動画をツイッター上で投稿して物議を醸している。

  事故は、京都府内で起こっており、府警は、加害者の捜査車両について「安全な場所まで行って止まっており、対応に問題はない」と言っている。

■車内には、悲鳴が響いた

  「アー!」「アー!」。バスが急に左ハンドルを切ると、その揺れなどを受け、乗客からこんな悲鳴が上がる。

  この動画は、バス会社の経営者が2019年11月14日にツイッター上にアップした。

  それを見ると、追い越し車線からバスの直前に急に左ハンドルを切ってきた乗用車が映っており、この車両が兵庫県警の甲子園署のものだった。

  現場は、京都府内の第2京阪道路の有料道路上で、道が分岐する久御山ジャンクション近くになる。観光バスは、社員のドライバーが運転しており、ドライバーは、とっさに左ハンドルを切って衝突を避け、分岐する側道との間の分離帯に突っ込み、ポールなどに突っ込んで止まった。

  分岐点中央の塀に衝突寸前だったが、何とか難を逃れた。

  側道を走っていた軽トラックが、バスの後ろから追突しそうになったが、トラックは警笛を鳴らしながらバスを避けて行った。

  一方、捜査車両は、追い越し車線に戻ると、止まらずにそのまま走り去っていた。

  30秒ほどの動画は、ドライブレコーダーの映像で、事故は、13日16時ぐらいに起きた。観光バスはフロントバンパーを破損したが、幸いにケガ人はいなかったという。

  動画を投稿した経営者は15日、タイから来た観光客24人が乗車していたとJ-CASTニュースの取材に答えた。捜査車両については、こう不満をぶつけた。

「警察官でありながら、走り去ったのは許せない」

   「捜査車両が急に左ハンドルを切った行為については、何とも思っていません。しかし、警察官という立場でありながら、現場に止まらないで走り去ったことが許せないわけです」

  車両には、甲子園署の警察官2人が乗っており、経営者によると、警察官らは、事故から30分後に京都府警に連絡していたという。急ハンドルを切ったのは、側道に入ろうとして、後方を十分に確認せずに車線変更しようとしたからだと説明していたという。

  観光バスは、90キロで高速を走っており、事故時に加速はしていなかったとした。事故について、京都府警からは自損事故扱いされたと不満を訴えている。

  兵庫県警側からは電話で謝罪があったというが、経営者は、警察官2人が救護義務違反だったとして処分を求め、事故を報道発表して観光バス側に謝罪することなどを求めている。しかし、県警側は、その必要はないと回答してきたとしている。

  救護義務違反かどうかについて、京都府警の高速隊では11月15日、取材にこう答えた。

   「バスに当たっていれば止まる必要がありますが、ケガはありませんでしたので、救護義務には当たらないと思います。高速道路という事情があり、安全な場所で止まるのは当然です。現場から一番近いところで、15分後に連絡してきており、対応に問題はなかったと考えています」

  ただ、観光バスの自損事故とは見ておらず、捜査車両に原因がある事故として捜査していると明かした。警察官が関わっているとしても、通常の物損事故と変わらないとして、報道発表する事案ではないともしている。

  兵庫県警の県民広報課は15日、取材に対応しないことになったとJ-CASTニュースの取材に答えた。

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

最終更新:11/15(金) 19:58
J-CASTニュース

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