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大腸がん<3>術後補助化学療法 使える抗がん剤が6種類に増【ガイドライン変遷と「がん治療」】

11/15(金) 9:26配信

日刊ゲンダイDIGITAL

【ガイドライン変遷と「がん治療」】大腸がん #3

 今世紀に入ってから、大腸がんに使える抗がん剤が増えました。それに伴って抗がん剤の標準治療も変わりつつあります。まずは術後の補助化学療法についてみていきましょう。対象は主にステージⅢの、比較的体力がある患者です。再発を予防し、生存期間を延長することを目的としています。

 初版(2005年)の治療ガイドラインには、5―FU/LV療法のみが、標準治療として挙がっています。5―FU(フルオロウラシル)は1950年代に開発された薬で、90年ごろまでは単独で使われていました。その後、LV(レボホリナートまたはロイコボリン)という薬と一緒に使うと効果が上がることが分かり、現在でも標準治療のひとつとして使われ続けています。

 その後、UFT(テガフールウラシル)やCAPE(カペシタビン)という、5―FUに近い薬が承認されたため、第2版(09年)にはUFT/LV療法とCAPE単独療法が加わりました。さらにOX(オキサリプラチン)という、5―FUとは異なる薬理作用を持つ抗がん剤が承認され、これと5―FU/LV療法を組み合わせたFOLFOX療法が、第3版(10年)に加えられました。またCAPEとOXを組み合わせたCAPEOX療法も有効であることが証明されたため、第4版(14年)に加えられています。そして第5版(16年)には、胃がんでよく使われているS―1(TS―1)が、大腸がんでも有効であるとして追加され、現在に至っています。つまり現時点で大腸がんの補助化学療法に使える標準治療は6種類ということです。

 5―FU/LV、UFT/LV、CAPE単独、S―1は錠剤やカプセルで、所定の服薬パターンにしたがって飲み続けます。FOLFOXは点滴、CAPEOXは点滴と錠剤で、それぞれ投薬パターンが異なります。しかし治療期間は、いずれも原則として半年間です。

 医者がこれらについて「強い治療」ということがよくあります。再発予防効果が強いということもありますが、実は副作用もかなり強いからです。とくにOXによる神経障害は、長期にわたる手足のしびれが生じることが知られています。

(永田宏/長浜バイオ大学コンピュータバイオサイエンス学科教授)

最終更新:11/15(金) 9:26
日刊ゲンダイDIGITAL

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