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広告表現の責任は誰に? 朝日新聞に掲載された「がん治療」の書籍広告を専門家が批判

11/15(金) 14:12配信

ITmedia ビジネスオンライン

 朝日新聞社は11月14日、「朝刊に掲載した『イタリア人医師が発見した ガンの新しい治療法』の書籍広告につきまして」という文書を公表した。

【画像で見る】治療法の発見者とされる人物をメディアはどう報じた?

 同文書によると、朝日新聞の11月12日付朝刊(東京、大阪、名古屋各本社版)と13日付朝刊(西部本社、北海道支社版)に、「イタリア人医師が発見した ガンの新しい治療法」(現代書林)の書籍広告を掲載した。

 広告の中に「重曹殺菌と真・抗酸化食事療法で多くのガンは自分で治せる」といった表現があり、専門家から「このような治療法に科学的根拠はない」という指摘が相次いだ。

 そこで、朝日新聞社がヨーロッパ取材網を使って調べたところ、治療法の発見者とされる人物について、現地メディアが「2003年にイタリア医学界から追放された」「(提唱している治療法が)医学界では実証されておらず、むしろ危険な処置とされている」「イタリア国外で違法な専門職としての仕事を続け、2006年に患者を死なせたとして禁錮4年4カ月の判決を受けた」などと報じていることが分かったという。

 朝日新聞社は「報道内容が事実かどうか」や「治療法の医学的な有効性」などについてすぐには判断できないとしつつ、少なくとも広告で紹介されているイタリア人を「『医師』と表示して治療法を紹介していることには疑念があります」とした。

 また、「広告表現は広告主の責任においてなされるものですが、『ガンは真菌(カビの一種)だ』などとする表現は媒体として十分な検討を行うべきでした」としている。

 朝日新聞社広報部は「出版物の広告は、できる限りその表現を尊重していますが、掲載判断にあたっては、内容に応じて慎重なチェックに努めてまいります」とコメントした。

ITmedia ビジネスオンライン

最終更新:11/15(金) 14:12
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