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ECB理事会メンバー、ラガルド新総裁に民主的な決定求める

11/15(金) 13:31配信

ロイター

[フランクフルト 14日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)総裁に今月就任したクリスティーヌ・ラガルド氏は13─14日に理事会メンバーをドイツの古城ホテル「シュロスホテル・クロンベルク」に集め、会合を開いた。

関係筋4人によると、量的緩和(QE)導入などを巡って亀裂が生じている理事会メンバーの関係を修復することが狙いだったが、一部のメンバーはドラギ前総裁の決定手法が次第に強権的になっていたことに不満を抱いており、今回の会合では、単純多数決ではなく、メンバーの意見や総意を重視した政策決定を求める声が上がった。

ECB理事会は、ユーロ圏加盟19カ国の中銀総裁と専任役員会の6人で構成されている。

各国の中銀総裁からは、ドラギ前総裁の初期の時代やトリシェ元総裁の時代のように、政策の提案書を早めに配布し、できる限り広範な支持を得るようにしてほしいとの声があがった。

また、ドラギ前総裁のように、理事会での正式決定前に今後の政策を示唆することは慎むべきだとの意見も出たという。

政策提案について公式な採決を行い採決結果を公表する案について、関係筋の3人は否定的な見方を示した。各国中銀総裁の自由な決断が阻害され、国益を巡る議論が再燃するとの懸念が理由だった。

ECBの報道官はコメントを控えている。

今回の会合で出た一連の要求の背景には、ドラギ前総裁に対する批判がある。ドラギ氏は、大きな政策変更について少数のアドバイザーと事前に準備を進めた上で、後の段階で理事会に諮ることが多かった。

ドラギ氏は今年9月にはドイツ、フランス、オランダなど理事会メンバーの3分の1以上が反対したQE再開を強行。これを受けて、一部のメンバーが理事会の決定を公然と批判するなど、ECB史上例がないほど理事会内の対立が露呈した。

ラガルド氏は14日、同ホテルの大きな丸テーブルに集まった普段着姿の理事会メンバーの写真をツイッターに投稿した。

最終更新:11/15(金) 13:31
ロイター

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