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松山発の新デザインブランド「a lot of OPTiONS」2020シーズンコレクション展

11/15(金) 20:18配信

みんなの経済新聞ネットワーク

 松山発の新デザインブランド「a lot of OPTiONS」の2020年コレクション展が、松山のギャラリー「リブ・アート」(松山市湊町4、TEL 089-941-9558)で11月19日まで開催されている。(松山経済新聞)

「a lot of OPTiPNS」 2020コレクション展

 ブランドを立ち上げたのは、松山市内でグラフィックデザインをメインに、フリーのデザイナーとして活躍している「design company MIDORIYA」(南吉田町)の和泉明子さん。会場には個性豊かで色とりどりの、ステーショナリーやラッピングペーパー、Tシャツ、バッグをはじめとするファッショングッズ、ピンクッションなどの雑貨が並ぶ。

 ブランド立ち上げへの思いは、教育学部で美術を専攻していた大学時代に数多く訪れた展覧会の中で、障がいのあるアーティストが描いた絵に出合い、衝撃を受けた経験にさかのぼる。当時の感動について、和泉さんは「うらやましいくらいの才能。素晴らしい感性で描かれた絵に大きな刺激を受けた」と話す。油絵を担当していた教授の「誰が描いたかではない。並べたときに『これ』と選ばれるような『いい絵』を描け。それを見抜く力を持て」という言葉と、そのときの感動が重なり、以降、障がいのある人が描いた作品を特別視することなく、フラットな視点でアーティストや作品に接してきた。

 その後、グラフィックデザイナーとして仕事をする中で、福祉作業所の名刺やパンフレットなどのデザインを手掛けたことがきっかけとなり、地元で活動する障害のあるアーティストに接する機会に恵まれると同時に、作業所などで働きながらアート活動をしている人のために何かできることはないかと考えるようになった。

 障がいがあるアーティストとデザイナーがチームを組んで作品を商品化するためのアイデアを競う、愛媛県主催の「48時間デザインマラソン」にも第1回の2017(平成29)年に参加。アーティストとの接点が増え、地元酒店が販売する愛媛みかんジュースのラベルデザインに、松山市内の福祉作業所に所属する女性のイラストを提案して採用されるなど、障がいのあるアーティストと企業をつなぐ役割を果たすこともできるようになった。

 「『福祉事業をしているのですか』と尋ねられることがあるが、そのような意識は全くない」と和泉さん。「例えば、パッケージデザインの依頼を受けて、どんなテイストのイラストが合うだろうと考えるとき、プロのイラストレーターと同列に、障がいのあるアーティストも候補の一人として考える。この人の作風が合っていると思えば仕事を依頼する。それだけのこと」と笑顔を見せる。

 コレクション展開催に当たっては、クラウドファンディングでの資金提供も募り、目標の80万円を上回る94万円が53人の支援者から寄せられた。会場の費用などは和泉さんが捻出し、クラウドファンディングの資金は、商品製作・買い取り費、アーティストに支払うライセンス使用料などに充てる。

 会場を訪れた松山市内在住の女性は「キュートな怪獣が描かれた子ども用のTシャツに一目ぼれしてしまった。手描きのペイントとふっくらとした刺しゅうを組み合わせた、手の込んだ魅力的な作品で、私の財布にはちょっと高いなと何度も迷ったが、作品の魅力に負けて購入を決めた。子どもが大きくなって着られなくなった後も、他の形で使えないかと今から考えてしまうくらいすてき」と笑顔を見せた。

 展示販売会では、商品の取り扱いを検討する会社との商談も行っており、障がい者支援施設や事業所など5カ所のほか、百貨店などとも商談を進めている。

 開催時間は11時~19時。16日・17日には、お茶とパウンドケーキのセットも提供する(300円、1日30セット限定)。

みんなの経済新聞ネットワーク

最終更新:11/19(火) 13:41
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