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「柳田級」砂川が3ラン ソフトバンクが育成力で巨人に“5連勝”

11/15(金) 8:03配信

西日本スポーツ

 ◆練習試合 ソフトバンク8ー4巨人(14日・サンマリンスタジアム宮崎)

 これが「育成のホークス」だ! 福岡ソフトバンク工藤公康監督(56)が14日、チームの将来に大きな手応えをつかんだ。無傷の4連勝だった日本シリーズ以来の対戦となった巨人との練習試合(サンマリンスタジアム宮崎)で、8-4と快勝。ともに若手中心のメンバー構成となった中、4番の砂川リチャード内野手(20)が3ランを放つなど、育成3選手だけで計7打点を挙げた。

【写真】「手がつぶれるかと」工藤監督、巨漢リチャードの怪力に仰天

 今年の短期決戦では驚異的な強さで3年連続日本一を果たした最強軍団が「未来シリーズ」でもセ王者を圧倒した。

■強烈な競争原理

 “日本シリーズ第5戦”も、工藤ホークスが原巨人を圧倒した。秋晴れの中で行われた練習試合。若手中心の秋季キャンプ中ということでホークスのスタメンには、4人の育成選手が並んだ。両軍ともにフレッシュな顔ぶれとなったが、ベンチでは工藤、原両監督が指揮。チームの近未来を占う一戦は、先月の日本シリーズ同様、日本一軍団が選手層の厚さを見せつけた。

 まずは4回。2死から出塁した真砂を一塁に置き、打席に入ったのは4番砂川。育成ながら今季指導した藤本3軍監督が「柳田級」と認めるパワーの持ち主だ。エンドランのサインに「守備位置を見ていたので」とガラ空きの一、二塁間を破る器用さを見せ好機を拡大。栗原の先制適時打につなげると、同じく育成の大砲候補がど派手な一発で続いた。

 4年目の黒瀬だ。2死一、三塁から、今季1軍で8試合に登板した大江の138キロ直球を強振。力強い打球を左翼席中段に突き刺した。将来の大砲候補として期待され、支配下で2016年に入団したが結果を残せず今季から育成契約。「この試合も僕にとってはチャンスとかではない。打たないといけないんです」と、支配下返り咲きに強烈な鼻息の荒さを見せる。「(砂川)リチャードばっかり注目されているんで負けていられない」と、最強軍団では育成選手同士でも強烈な競争原理が働いている。

 それだけに、4番を任された砂川も黙っているはずがない。5回2死二、三塁で直江のスライダーを強振。「こすったけど、ワンチャン(ワンチャンス)あると思った」と、持ち前のパワーで打球を左翼ポール際まで運んでみせた。同じく5回には、今季のウエスタン・リーグ最多安打の田城も左前適時打。「育成からでも主力になれることが示されている」と田城が話すように千賀、甲斐、周東らが作った「ルート」があるだけに、育成を含めたすべての若手がブレークを虎視眈々(たんたん)と狙っている。

 育成3選手だけで計7打点を挙げての快勝を、誰よりも喜んだのは工藤監督だ。「いいアピールになったと思うよ。結果が出ることが何より選手の自信になり、今後の練習にもつながる」。若手の突き上げなくして、チームのさらなる強化と常勝軍団構築はできないと信じている。クライマックスシリーズから10連勝フィニッシュで日本一を達成したが、今年最後の対外試合も快勝。「11連勝? それはどうでもいいでしょ」。笑顔の工藤監督が、これからもチームの未来を支える若手を厳しく鍛える。 (倉成孝史)

西日本スポーツ

最終更新:11/15(金) 13:07
西日本スポーツ

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