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「日本は家族」と台風被災地にLCCでやってきた台湾ボランティア その姿に大江キャスターも思わず涙

11/15(金) 12:16配信

テレ東プラス

まもなく1か月を迎える台風19号の被災地では、復旧の要となるボランティアの人手不足が課題となっている。死者10人、行方不明者1人と市町村単独では最大の犠牲者を出した宮城県丸森町でも、十分なボランティアが集まらず、多くの依頼に着手できない状況が続いている。

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丸森町社会福祉協議会の谷津俊幸さんによれば「丸森町は中山間地域で交通の便が悪く、車を持っている人はいいが交通手段がない人はここに来たくても来られない」のだという。

その丸森町で意外な人たちが活躍していた。台湾からやってきた陳一銘さんたちだ。陳さんはインターネットで丸森町の被害を知り、家族や友人を集めて自費で駆けつけた。利用したのは往復2万円の格安航空(LCC)。着用するジャンパーの後ろには「丸森」そして「加油!(中国語で頑張れ)」と書かれている。

この日のボランティアは、縁の下に泥が入ってしまった家の清掃。狭いスペースで泥をかき出す過酷な作業だが「(泥かきをしている)彼らは台湾の軍隊にいた」といい、こうした匍匐前進は得意という。

台湾と丸森町を繋げたのはVISIT東北の齊藤良太社長。丸森町を拠点に台湾からの観光客を誘致する事業を行っているが、陳さんの熱意に打たれ無償でボランティア先の紹介、宿の確保に奔走した。

陳さんたちの宿は地元の建築会社が研修所にしていた場所が無償で提供された。訪日したメンバーの一人はプロの料理人で毎日自炊している。

LCCのため必要最低限の荷物でやってきた陳さんたちだが、そうした中でもリュックには台湾茶のセットが入っていた。

「このお茶を日本の皆さんに飲んでもらい、体を癒してもらえたら」(陳さん)

翌日陳さんが向かったのは農家。ケールなどを栽培していたビニールハウスが泥に飲み込まれていた。被災した農家の宍戸克美さんは「大きな木は向こうの山から流れてきました。山の津波です」と被害の状況を説明。その被害の大きさに陳さんも言葉を失う。

陳さんたちは壊れたビニールハウスの撤去を行い、作業を子供達も手伝う。この日の作業は6時間にも及んだ。「皆さんのような人たちの気持ちを受け取って、我々もエネルギーにします。一歩一歩頑張ります」との宍戸さんの言葉に、陳さんも「丸森町のことを思い続け、必ずこの美しい町に戻ってきます」と約束した。

来日してから1週間で、13件ほどを周り復旧作業を手伝った陳さん。1999年、多くの被害が出た台湾地震を経験。その際、日本の援助を受けた。今回のボランティアはそのときの恩返しだと言う。

「言葉は通じなくても、心は通じることができる。日本は家族。家族が困っていれば助けないといけない」

スタジオで陳さんの言葉を聞いた大江麻理子キャスターは「胸がいっぱいになります。こうして困った時に支え合える存在は本当に貴重だと思います」とコメント。その後感極まって、涙を浮かべた。

※ワールドビジネスサテライトより

最終更新:11/15(金) 17:31
テレ東プラス

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