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2000体遺体と向き合う 検案で本部長感謝状 県警嘱託医師今野さん(奥州市)【岩手】

11/15(金) 11:23配信

岩手日日新聞社

 県警嘱託医師の今野讓二さん(67)=今野脳神経外科内科医院、奥州市水沢東町=は、長年の検案で向き合った遺体が9月で2000体となり、14日に県警本部長感謝状を受けた。今野さんは「亡くなった人と生きている人を診る違いはあるが、同じ医療。体力の限り続けたい」と一層の精励を期した。

 今野さんは1982年に岩手医科大医学部大学院を修了。県立病院で勤務後、92年に同医院院長に就いた。水沢署時代の2000年から県警嘱託医となり、12年に犯罪鑑識分野への長年の協力で警察庁長官協力章を受けている。

 検案は警察の要請に応じ、遺体の死亡時刻や状況、死因などを総合判断する業務。今野さんの検案は09年5月に1000体に到達。その後も年間70~100体を調べ続けた。2000体を診た現役の嘱託医は県内で今野さんを含め2人。検案では「亡くなる人にとっては一大事。家族ら周囲にも配慮している」という。

 ここ10年の出来事では、東日本大震災での検案も経験。「数といい状況といい印象に残っている」と振り返る。また「高齢者の孤独死が非常に増え、発見が遅れる人も多い。今夏は特に多かった」と社会の変化も肌で感じた。一方、「画像診断、DNA診断などが発達し、死因や診断名の判定も正確性は向上した」と検案の環境が充実したことも語った。

 贈呈は奥州署で行われ、感謝状を伝達した県警本部の中野和朗刑事部長は「医院の仕事もある中で協力していただき頭が下がる」と感謝した。

最終更新:11/15(金) 12:11
岩手日日新聞社

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