ここから本文です

定住しない「アドレスホッパー」増加 ANA、住み放題サービス展開のベンチャーと連携

11/15(金) 11:41配信

THE PAGE

 ひとつの家に定住するということをせず、各地の拠点を転々とするアドレスホッパーと呼ばれる人が、若年層を中心にジワジワと増加しており、こうした人たちに向けたサービスも増えています。定住を好まない若年層は、いつの時代にも一定数存在するものですが、今の多拠点生活者にはどのような特徴があるのでしょうか。

「航空券+滞在」の定額サービス 来年1月から実証実験

 ANAは、ベンチャー企業のアドレスと提携し、月額6~7万円を払えば全国の滞在施設を住み放題で利用でき、指定路線に限って月4回まで飛行機を利用できるサービスの実証実験を来年1月から開始します。

 アドレスは、全国に24カ所の滞在拠点を運営する企業で、月額4万円でこれらの施設に住み放題となります。ANAが実証実験を行うのは、これに飛行機のチケットを組み合わせたサービスです。

 このサービスが想定している利用者は、特定の拠点を持たず、Airbnbなども活用して、いろいろな地域を渡り歩くアドレスホッパーと呼ばれる人たちです。住む家を複数箇所に確保し、常に行き来して生活する多拠点生活を実践している人も広い意味では、似たようなライフスタイルといってよいでしょう。

ITの進歩によって広がるライフスタイルの選択肢

 昔から、特定の場所にこだわらず生活したいという人は一定数存在していましたが、現実には仕事の問題などもあり、実践するのは大変でした。フーテンの寅さんはまさにアドレスホッパーでしたが、テキ屋という特殊な職業だったことから、ドラマの中とはいえ、こうしたライフスタイルを実現することができたといってよいでしょう(もっともドラマでは、寅さんは必ずといってよいほど柴又に帰ってきますが)。

 しかし、近年になってネットがビジネスのインフラとして定着してきたことから、クラウド・ソーシングなどを利用して非対面で仕事をすることも現実的になってきました。ネット環境を備えたコワーキングスペース(事務所スペースを共同利用するサービス形態)は各地に作られていますから、それなりのオフィス環境も容易に手に入ります。

 ちなみにアドレスが提供する施設は住民票を置くこともできますから、気に入った場所には住民税を払って比較的長期で滞在することも可能ということです。

 これはライフスタイル、ジョブスタイルの一形態に過ぎませんから、皆がこうしたやり方を選択できるわけではありません。しかし、ITの進歩によって、従来よりもこうしたライフスタイルの実現が容易になっているのは間違いないでしょう。


(The Capital Tribune Japan)

最終更新:11/15(金) 11:41
THE PAGE

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事